チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

お灸だって凄いのだ!

2014年02月18日 | 最近の治療体験から

以前に書いたことだが、私は日常ではお灸はほとんど使わない。

「灸頭鍼の失敗から、直接灸で治した肩の痛み」については過日書いた。

 

先日、30年前の自分の灸体験を、突然思い出した。

それは、皮膚疾患のことである。

30数年前、かゆみや痛みは全くないが、

左のそけい部に湿疹のようなものができ、だんだん広がった。

 

近所の皮膚科の老医のところへ通院したが、

「皮膚の感染症」を疑ったらしく何度か血液検査などをされたが

全く「菌」もなく、おかしい、おかしいといいながら薬を塗ってくれるだけだった。

 

そのうち、突然白いいぼ状の腫れ物ができ、

何だろうと思っているうち数日間に

見る見る大きくなり、カリフラワー様の数センチの塊になってしまった。

 

老皮膚科医も首を捻り、すぐに「大学病院の皮膚科教授」のところへ行けと

紹介してくれた。

 

教授によると

女性特有のの感染症である「尖圭コンジローム」で手術以外にない

と言われ「病室空き」を待つことになった。

診察の度に、学生に見学された!

 

これは、

例の老皮膚科医のところで毎回私の前に「不潔なベッド」で診察されていた

外国人女性から感染させられたのではないかと思う。

 

入院がきまり、その数日前

自分ではあまり信じていなかったが

腫れ物にお灸がいいと学校で学び、本も読んでいたので

何となく、”駄目もと” でやってみる気になった。

 

数センチの塊の根元に1センチ間隔でぐるりと「点灸」をしてみた。

すると、一時間もしないうちに

褐色の汚くてくさい膿のようなものが出始め大量にあふれ出た。

そして、翌日には「全く」塊はなくなっていた!

 

これで

入院も手術もしないですんだ。これについて教授は

「それはよかったね」で終わり、お灸については何の興味も示さなかった。

 

それから、数日して「尖圭コンジローム」は完治したのに

「湿疹状のじくじく」は残った。

これは、例の老医が考えていたような「皮膚の感染症」などではなかった。

 

組織検査など諸検査の結果

「汗腺のがん」で「ページェット病」と診断され、手術以外ないといわれた。

早期なら、皮膚切除の範囲も狭くてよかったが、

かなり進んでおり広範囲な切除・皮膚移植となり

3ヶ月の入院治療となってしまった・・・・・・・・

 

しばらく、忘れていたが

このときの「お灸の効果」はやはり凄かった。

 

 

 


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