湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

秀吉様がつけた『和歌山』の地

2018-11-20 11:10:33 | 日記
昔、住んでいた家の前には
大きな国道が通っていた


市役所近くだから
ひっきりなしに
横断歩道の『渡ってください』とばかりに



『とぉ〜りゃんせ〜 とぉ〜りゃんせ〜
こ〜こはど〜このほそみちじゃ〜』


何故か
もの悲しげ
日本のわらべ歌は、、。


まして、この歌は
人さらいの歌みたいで、、、。


雨の日も風の日も
この曲が耳にタコができるほど
ずっと一定の時間ごとに鳴り響く


そして
雨が降るたび
自動車が雨をひいてゆく


反対に
そのひいていく音で
雨だとわかる


アスファルトだらけの街だった


だから
狭い空を見上げることはなくって
靴の汚れを気にすることはなくって



アスファルトのくぼみにできる
人の流れの川に


溺れないように
流されないように
しっかり立っていなきゃって


選択肢の多すぎる都会
何をしたっていいわけだったけど
流されることと隣り合わせのような街



私は
雨が降ると
土の匂いがしたほうがいい
雨の匂いが降りかたで変わって行く


今は、、、。
空は広くて
靴は汚れてしまうけど
足元をしっかり見定めるのには
ちょうどいいかもしれない小さな街


選択肢は少ないからこそ
大切に扱えるものがあると思いたい


けれど
けれど


生まれた自分の街への哀愁は
年々増して行くのは
何故なのでしょうね


離れたからこそ
分かることがある


人生って
そんなもの達で
できていくのでしょう




とある番組で
奈良時代、和歌の浦(和歌山)を訪れた聖武天皇があまりの景勝の美しさから
この地を守るようにと仰り、和歌を謳ったことから、和歌の発祥の地として
和歌浦に残された和歌が数多く、
日本有数の干潟があれど
これほどの美しい干潟はないと
のち、太閤秀吉が和歌の浦を訪れた際
和歌浦を見渡せる山に城を築いた。
それが、城のある山を『和歌山』と名付けたのが、和歌山県の謂れとなった。


こんな番組を観ると
里心ついちゃうよねー。


つい先日、訪れたばかりの『和歌山城』




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