「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

青春18きっぷ・最終日

2010-04-03 | つれづれ
今回の旅も最終日。多治見から名古屋経由にすれば速いのですが、風景が平野で面白くない。というわけで、中津川に向かい、そこから中央本線で塩尻に行くルートをとって東京に向かうことにします。途中の「楽しみ」もあるので木曽福島駅などけっこう待ち合わせ時間があるのんびりとした旅程です。



塩尻に向かう車中で隣り合った女性2人組に驚かされました。お一人は78歳の名古屋の方で、もうお一方も60代。松本の先のワサビ園を目指し、日帰りの予定とか。「青春18きっぷ」の利用者です。驚いたのは、別にこの行程ではありません。78歳の方は「青春18きっぷ」を使って北海道から九州まで旅を繰り返していらっしゃるのですきけば、ほとんどが夜行列車で宿を使うことも少ないのだとか! 「青春78きっぷ」ですよ頭が下がります。電電公社で電話番号案内のお仕事を続け、58歳で退職してからはまったご趣味だそうです。もともと仕事が仕事だけに地名はたくさんご存知だったので、それを実際に訪れて立体化していらっしゃるのです。相方もやはり職場の後輩で、よくご一緒に動かれているそうです。いやあ、パワフル元気をいただきました。まだまだふけてなんていられない。見習いたいと思いました。どうぞお元気で、と塩尻でお別れです。

塩尻からはいよいよ東京が視野に入ってきます。でも、今回の旅は温泉がキーワードですから、ストレートには帰京しません。甲府までまず行き、乗り換えて勝沼ぶどう郷で下車しました。甲府盆地に入ったら桜が咲いていました。「冬」世界に別れを告げます。



勝沼ですから、当然ワインです。ぶどうの里までポカポカ陽気の中を歩きます。で、カーヴで試飲します。



このあと「天空の湯」という天然温泉につかります。いつかも書いたのですが、眼下に甲府盆地をのぞむ、いい温泉です。露天風呂から桜も見えます。でも、ちょいと空模様が怪しくなってきました。あっという間に強風と雨。ぎりぎりセーフでした。これを潮に帰京することにしました。

中央線快速の横長シートに座ると、「ああ、また東京に戻ってきたんだなあ」という感じです。少しさびしいですけど、旅はいつかは終わるもの。旅がずーっと続けば、それ自体が日常になってしまいます。日常の合間のご褒美で、たまにあるから輝く時間が「旅」なのだと思います。また日常を精一杯生きましょう。ああ、楽しかった

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3 コメント

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私まで (もんろー)
2010-04-04 11:32:13
まるで、行ってきたように、楽しませていただきました。
私自身は「青春18きっぷ」使ったことはないのですが、トライしてみたいな、と思いました。
78歳の、青春は凄いですね。
元気をいただけますね。
ウチのばあやにも、話して、はっぱかけてみます。
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もんろーさん (ての)
2010-04-05 21:11:01
使い方によればけっこうお得感のある切符ですが、体力勝負!の切符でもあります。ご利用は計画的に(笑)
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おひさーー (木の葉)
2010-04-06 11:26:33
長い間のご無沙汰でした
「青春18切符」よく耳にはしてたけどまだ使ったことないのよー。
てのさんの文読んでたら木の葉も旅に出たくなりました
この時期の列車の旅いいでしょうね。
78歳の方。ほんとパワフル。
負けちゃいられませんって
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