森絵都さんの直木賞受賞作品「風に舞いあがるビニールシート」。なかなかに味わい深い短編集でした。
=以下、アマゾンから=
内容(「MARC」データベースより)
国連で難民事業に携わる里佳は、上司で元夫のエドがアフガンで死んだという知らせを受ける。そして、エドがアフガンで助けた少女のことを伝え聞き-。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。
どの作品も結末がうまく練られている。少し説教くさい感じもしますが、それを補って余りあるような気がします。ただ、3本目の「守護神」はいまひとつ。「それは無い無い」という話の設定と展開でしたが。
表題作は「ビニールシート」のイメージをうまく引き出しているうえにオチにも活用、お見事。この作品と「鐘の音」「器を探して」は、よくいろいろなことを調べているなあ、という内容です。薀蓄話といってもいいかも。
ただ、どの作品も主人公の像を描こうとすると似たイメージが浮かんでくる。あまり人物描写をしっかりしていないで読者のイメージにゆだねているからでしょうか。意識的なのかな? まあ、細かいことは抜きにして、直木賞らしい気軽に読めておもしろい作品だと思います。
=以下、アマゾンから=
内容(「MARC」データベースより)
国連で難民事業に携わる里佳は、上司で元夫のエドがアフガンで死んだという知らせを受ける。そして、エドがアフガンで助けた少女のことを伝え聞き-。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。
どの作品も結末がうまく練られている。少し説教くさい感じもしますが、それを補って余りあるような気がします。ただ、3本目の「守護神」はいまひとつ。「それは無い無い」という話の設定と展開でしたが。
表題作は「ビニールシート」のイメージをうまく引き出しているうえにオチにも活用、お見事。この作品と「鐘の音」「器を探して」は、よくいろいろなことを調べているなあ、という内容です。薀蓄話といってもいいかも。
ただ、どの作品も主人公の像を描こうとすると似たイメージが浮かんでくる。あまり人物描写をしっかりしていないで読者のイメージにゆだねているからでしょうか。意識的なのかな? まあ、細かいことは抜きにして、直木賞らしい気軽に読めておもしろい作品だと思います。