久しぶりに、有楽町のビックカメラに行った。
別に取材で行っているわけではないので、単に店内をみて回ったというだけなのだが、一つ発見があった。それは、5Fのパソコン本体の販売コーナーに占めるパソコンのジャンルというか、カテゴリというか、ごとの専有面積が変わったことだ。
一言で言うと、ネットブックの展示面積が大きくなった。
昨年の今頃の 5Fパソコンコーナーでは、ソニー、NEC、富士通、Lenovo、デルといったナショナル・ブランドのデスクトップパソコン、ノートパソコンが所狭しと並んでいた。でもって、エスカレーターを上って、右手に曲がると、そこにちょっとだけアップルのコーナーがあったのだ。
それが、昨日どのようになっていたかというと、パソコン販売コーナーの半数が「ネットブック」コーナーになっていた。ブースは赤色のイー・モバイルのブランドカラー一色になっていて、パソコン本体の価格と、イー・モバイルの「スーパーライトデータプランにねんMAX」による割引価格がセットで提示されている状態になった。
このコーナーにメインで並べられていたのは、HP、Dynabook、Acer、Dell、ASUSTek といったネットブック。これらがおおよそ 4万円 ~ 8万円くらい。割引後 数千円 ~ 5万円程度の範囲で並べられていた。すべて実機が並べられて、自由に操作できる状態でおかれているのも印象的だった。
販売員はおそらくメーカーさんから派遣されている方か、イー・モバイルから派遣されている方。とにかく、すべてのモデルのすべてのカラーモデルが並べられている感じで、さながら携帯電話売場である。(携帯電話の方は、モックアップが並んでいるわけだが)
裏を返すと、ネットブックの陰で、これまでのナショナルブランドメーカーのノートパソコン、デスクトップなどは苦しい状況になっているのではないだろうか。ナショナルブランドのメーカー、例えばソニーなどは、価格面でも結構がんばっている。WindowsCE FANユーザーでも関心の高い「type P」は、6.5万円からあるし、最近のボリュームゾーンを狙っている「type C」も 8万円前後だ。その価格で、BTOでカバーを選択できたり、本体カラーを選択できるようになっているのだ。
一方で、ネットブックとナショナルブランドパソコンは、パソコン天板の質感や、色などもほぼ同等になってきたのも特徴だ。「Eee PC 701」シリーズの時にも、安価な割にはデザイン的に頑張っているなあと感じたが、昨年の Acer AspireOne 以降、Dynabook UX や、HP 1000などについては、デザイン的なすっきりさと、天板のきらきらさをみると、ほんとにナショナルブランドメーカーの製品と遜色がないと感じる。専門的にみると、塗装の強さだったり、UVへの耐久度だったり、いろいろ違いはあるのだろうが、購入時に比較対象で比べてみる分にはまったく遜色がないと感じる。
これは国産のパソコンメーカーも、なかなか苦しいんじゃないだろうか。
ちなみに iMac、MacBook のコーナーも広がっていた。
こちらは、ところ狭しと並べられているネットブックや、ナショナルブランドメーカーのパソコン展示とは大きく違う。
10畳程度のスペースに、展示されているのは各モデル 1台、計 3-5台がゆったりと並んでいる。こまめに展示を直しているようで、iMac のディスプレイの角度まで同じに揃えられていた。もちろん、指紋なども拭き取られている。元々、アップルは個性を主張している部分が大きいが、この一貫して高級感を演出する試みはすごいなと思ったりする。なにげに、AppleStore の展示よりゆったり並んでいるんじゃないかと思うが、どうだろうか? ここまでやるから、同じディスプレイ付きデスクトップがアップル製だと15万円でも安い。Acer だと10万円でも高い、となる根幹なんだろう。
以上、単なるみてきたままであるけれども、有楽町ビックカメラの最新動向でした。
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