でぇごんさんの大子日和♪

旧名「大子のでぇごん」。でぇごんさんの茨城県の大子町での日々つれづれ。
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大子のまちうち、4年毎のお祭り。

2017年05月13日 | 日々つれづれ♪

新緑さわかな茨城県の大子町からです

つい先週、5月4日と5日は、大子町の中心街ことまちうち、旧七町内にて十二所神社のお祭りでした。
「十二所神社春季例大祭 余興ぶんぬき祭」

4年ぶりのご出社です。

春と秋に十二所神社では例大祭がありますが、4年毎の春にご出社の予定が組まれており、ちょうど今年がその年になりました。
当番町(今回は栄町)が祭りを取り仕切り、御神輿の渡御から各町内の屋台の運行を仕切ります。

さて、その模様を。



初日となる「宵町祭」、朝になると金町通りに七台の屋台が勢揃いし、御神輿の一行を迎えます。



ご神体をのせた御神輿が渡御、町内各地を巡ります。



行事の中で、当番町に御神輿の着く「御仮屋」にお着きになったとき、奉納演舞が披露されました。
「為我流・関口流奉納演舞」
張り詰めた空気感に圧倒される演舞でした。



御神輿が神社へお帰りになるときにも各町内の屋台が揃い、威勢良く御神輿は出で立ちします。
そこへ並ぶ各町内の屋台の豪華絢爛さも見どころ。
一番古いもので、泉町の屋台が弘化二年(1845年)にはあったという墨書きが残されています。

その屋台の巡行も見どころで、二つの大八車輪と天守閣様の形式をもつ屋台が前後に揺さぶられて威勢良く巡行する様は「祭り」そのもの!
囃子方によるテンポ良いリズム感のある囃子も一度聞いたらやみつきになるほどです。



夜ともなればJR常陸大子駅前に各町内の屋台が揃い、闇夜を割かんばかりの囃子の競演が繰り広げられます。
この囃子の競演を、「ブンヌキ」といい、当地の屋台や囃子の元と伝わる栃木県那須烏山市「山上げ行事」のブンヌキが元祖です。
かつては大子では、「ぶぢ合い」といわれ、屋台のすれ違いなどで順位を競う囃子方の競演でした。



名物「まるす前ぶんぬき」
4町内の屋台による天も割れんばかりの壮大な囃子の競演です。
屋台を曳く梶棒役の若連の若衆が沸き上がる、祭りの神髄の瞬間です。

文化と芸能の伝統を守り、後世に伝える役目の「お祭り」。
次はまた4年後を待つことになります。

今回、総若頭は「ぶんぬき祭」(以前まではブンヌキと言わなかった)を正式呼称として発行し、内向きだった地元の祭りを、観光においでの皆さんにも身近に感じて(ただし文化財である屋台には触れません)もらえたらとの意向がありました。

大子のお祭り。

地元が守り抜いていかねば伝わるモノがなくなります。

祭事神事として厳かな扱いは必須ですが、ひとつのコミュニティとしての「祭り」の認識も新たに、ということでもあるでしょうか。

各町内の文化財である屋台は、おいそれと町内でない人間に触らせることは御法度であるように、守らなければならない責任重大さを感じることのできた祭りでもありました。

…まだまだ大子は賑やかな頃です。
来週末にもイベントです。



第14回常陸国YOSAKOI祭り。
新緑の頃、大子の商店街で踊る爽快感はなんともいえないものがありますね


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