瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

虚実の間(はざま)

2015-02-21 10:34:23 | 随想
前を走る車が遅い。 追い越しにかかる。 だが、あの車……。 「新耳袋 第十夜」の「第五十五話 車」 近づいてみると、間違いなくさっき追い抜いた車と同じナンバーだった。 追い越したその先に同じナンバーの車はあらわれなかった。 . . . 本文を読む
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大衆というもの

2015-02-21 10:02:09 | 随想
「ラジオ文芸館」で芥川龍之介「鼠小僧次郎吉」を聴く。あゝ確かに大衆とはこういうものだなと思わせる短篇だった。  かう云ふ野郎も図々しいが、それを又正直に聞いてやる番頭も間抜けぢや無えか。おれは八間の明りの下で、薬罐頭の番頭が、あの飲んだくれの胡麻の蠅に、桝の酒を飲ませてゐるのを見たら、何もこの山甚の奉公人ばかりとは限ら無え、世間の奴等の莫迦莫迦ばかばかしさが、可笑をかしくつて、可笑しくつて、こ . . . 本文を読む
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2015-02-21 07:34:36 | 考える日々
流行に流されず自分を育てよう。 というのは、日めくりカレンダーにあった言葉。思慮が 足りない言葉だね。 まず初めに流行に流される自分がいるわけだ。で、考える。果たしてそれは自分だろうかト。いやそれは自分ではない。流行に流されているということは、他人と足踏みをそろえているだけである。そこに自分はいない。だから思う。流行に流されず自分を育てよう。 あのね、流行に流されるとか流されないとか、そんな . . . 本文を読む
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