ハーレーダビットソンが、為替どうりに安くなっていない事実を、認識いただけたで
しょうか。
ここにTPPの罠があるのです。
ハーレーダビットソンに敬意を表して、そのメカニズムの一つを上げてみます。
【わかりやすい例】: 米10キロ3000円が1000円になるんならいいんでない。
絶対になりません。10キロ1000円てことは、1キロ100円ということです。
1キロとは、水1リットルだよ。1リットル100円は、売る方は厳しいと思うよ。
つまり、流通費の絶対必要コストは、トラックの積載量と、人件費を、固定して計
算しなければならないことを、忘れてはなりません。
だから水と同じ値段にするのは、厳しいんじゃないのかなー。
と言う訳で、ハーレーダビットソンは安くならないのです。????
残念ながら、これからはハーレーダビットソンとは全く関係ない話に移ります。
25年ほど前にも円高が急激に進んだことがありました。量販店は円高差益還元
を、アピールしたセールを大々的に競い合いました。
アメリカからの食料品の輸入を担当している同僚のとなりで、仕事をしていたこと
がありました。
同僚は毎日怒りまくっていました。原因は為替どうりに安くできないので、スーパー
との板ばさみになっていらいらしていたのです。
一番の原因は、こんなときにアメリカの方が値上げをしてきたのです。
収穫が終わって、値段が決められてから2ヶ月ぐらいの時です。500gで40円安く
なった時20円値上げしてきたのです。「この値段でも日本では絶対に売れる。」
からです。もう一つの理由は、この価格から30円安く売ってくる国がないからです。
完全に足元を見られているのです。これが「潰しの経済学」なのです。安く買えるの
は一瞬だけです。
アメリカに売る方も油断してはいけません。輸出が有利になったなんて喜んでいる
と、更に円高になって、TPPなど何の意味もなくなってしまいます。
つまり、TPPは5円、円高になればゼロになってしまうのです。多分このぐらいは、
アメリカがやろうと思えば出来てしまうぜ。
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