☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

ブックレビュー

2007-10-30 16:44:54 | その他
そんな防衛省への戦闘機などの熾烈な売り込み合戦が、どのように繰り広げられているのか?
そして、どのようにしてズブズブな関係になっていくのか?
そんな興味をお持ちの貴方へ、非常に参考になる本をご紹介します。
これさえ読めば、明日から貴方もズブズブ関係通!


☆史上最強のブックレビュー☆

『不毛地帯』(1)~(4) 山崎豊子

元大本営参謀であり、元伊藤忠商事会長・瀬島龍三がモデルといわれるこの作品。
シベリア抑留、東京裁判の場面もさる事ながら、今、注目すべきはCI vs NIと思われる商社同士の第2次FX機売り込み合戦の場面。

で、この瀬島龍三氏は、CIの総合商社化への先鞭をつけたといわれていて、その契機となったのは、第2次FXに関わる主力戦闘機の売り込み成功であった。
その時の彼には、帝国陸軍の参謀本部をモデルとした『瀬島機関』と呼ばれる直轄部隊を持っていた。

これって、今の山田洋行・元専務に思いっきり当てはまると思いませんか?

元専務も自衛隊出身らしいし、社内には元専務を頂点として旧陸軍諜報機関をモデルにした組織があったと言われている。

って、『不毛地帯』の真似したろ?と言われてもおかしくない位に、極似しています。そのまんまです。

歴史は繰り返されるというか、昔も、今も、やっている事は変わらないというのが、よ~~~く分かりますよ。


そんな瀬島龍三氏について、もっと知りたい方は、こちら。
『沈黙のファイル-瀬島龍三とは何だったのか?』 共同通信社社会部編

そのまんまのタイトルです。
本人のインタビューも載っています。
第2次FXだけではなく、戦後賠償事業での暗躍にも要注目。

その戦後賠償事業とは何だったのか?

舞台はインドネシア。スカルノ大統領とのズブズブの関係を描きます。
『神鷲(ガルーダ)商人』(上)・(下) 深田佑介

今の時代では、ODAに置き換えて読むと分かりやすいでしょう。
「沈黙のファイル」を読んだあとに、読むのをお勧めします。
そして、スカルノ大統領と言えば、そう、あのお方。
間違いなくデヴィ夫人だと、思われる人物も登場します。
もちろん、瀬島龍三氏らしき人物もね。



この3タイトルの内容は、全てお互いに繋がっています。
秋の夜長に、一気にまとめ読みしてみては如何ですか?
あっ!という間に読み終わっちゃいますよ。

ということで、この3タイトル、全て満点の★★★

是非、一度読んでみて下さい。
絶対に損はさせませんよ。
ダメですか?みなさん?


=つづく=