じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

日曜の夜に、現実に返り。

2005-11-20 23:41:14 | 介護の周辺
本来は、こんな風ではいけないのだけれど、
介護に携わっていると(それも身内の介護だと)
どうしても、自分自身の大事な用事は、全て後回しになってしまいがちだ。

少なくとも、私はそうだ。


昨夜からじいたんの相手などしてくれた相方が
夜の10時に自宅へ帰っていった後、

今夜、それら溜まった書類の山を、改めて眺めた。



…あまりの量の多さ
ひとつひとつの問題の、大切さ
そして
社会的な責任(?ここは、表現が適切でない気がするが)
を果たせていないことに気づき、

呆然とする。



二年半。二年半の間、たくさんのものを放りっぱなしで
がむしゃらに祖父母と生と病と死と向き合ってきた。

でも
自分自身とわたしは、向き合ってきただろうか?


「おろそかにしていたじゃないか」と

山のようになった書類に…荒れ果てた部屋に、告げられた気がした。




ある人がいった。
「まずは自分のことをちゃんとすることだ」


わたしはその言葉を、

「自分が、正面から介護に向き合わないことへの
 ”逃げ”の台詞だ」

と感じていた。



今もその気持ちが消えた、とは言わない。


けれど。
祖母が退院するまでに、立て直せるのだろうか。
自分の生活基盤。

立て直さなければ。自分のことを片付けなければ。
健康も部屋の中も人付き合いも、全部。


改めて室内を眺める。
膨大な書類と、荒れ果てた部屋。
これはわたしの、内面の再現ではないのか?


呆然と書類を見ながら、考える。

呆然と、むかし趣味だった、ビーズアクセサリや絵の道具
そして原稿、いろんな布地や服の数々を見ながら、考える。


健康を害しているのは本当だけれど
それを言い訳に何かから逃げたいという気持ちがないといったら嘘になる。

全てにフタをしたい
今、これ以上のことを受け止められない
そう、心のどこかで思っているから、
こんなことになっているのかもしれない。


それでも、今のわたしは
「変わってみせます」と
強く意思表明をできるほどには強くない…



さて、どうしようか。
とりあえず、判子を押せるものだけでも押そうか。

gooのメンテナンスにも間に合わなかったし…(汗)

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2 コメント

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たとえ弱かったとしても。 (かささぎ)
2005-11-24 03:56:38
たまさん^^ いつもがんばるたまさん お疲れ様。

大丈夫。今この状態が永遠に続くわけではありませんから。いつか必ずひらけますよ。できることからできるものだけをひとつひとつやる。それでよいのです。それしかできないから。そう思うようにして,わたしもキツイ時を過ごしました(…たとえ渦中である当時にはみえなかったとしてもね^^;)



碁石は一カ所にはひとつしか置けないものね?^^



・輝けるこころひとつをともとしてけふのみ生きよさきを信じよ



お互いゆるりと先に進みましょう♪
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うん、ゆるりと。 (介護人たま)
2005-11-26 21:58:21
> かささぎさん



いやー、あたし怠け者で…orz お疲れ様なんて勿体無いや(涙)



> 碁石は一カ所にはひとつしか置けないものね?^^



。・゜・(ノД`)・゜・。 そうかぁ。そうだよなぁ。

焦っても仕方ない、か。



いつも、ありがとうございます。ゆるり、参りましょう。
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