公園を抜けて、祖父母宅へ向かっていたとき
見かけた、女性の横顔を。
彼女の表情と風景が溶け合った瞬間を
少しでも描き残しておきたくて。
気配を消しているかのように、
静かに公園にたたずんでいた彼女。
秋の生命が よろこびの歌を纏い、彼女の周りに集う。
でも、彼女は、そんなことなどお構いなしで
目を閉じ 静かにそこに 立っていたのだ。
秋を味わいつくすように。
見かけた、女性の横顔を。
彼女の表情と風景が溶け合った瞬間を
少しでも描き残しておきたくて。
気配を消しているかのように、
静かに公園にたたずんでいた彼女。
秋の生命が よろこびの歌を纏い、彼女の周りに集う。
でも、彼女は、そんなことなどお構いなしで
目を閉じ 静かにそこに 立っていたのだ。
秋を味わいつくすように。
全身で活きている、たまさんのような
本当に、美しい女性だったんですよ。
実際は絵よりもうんと年配の女性だったのですが、
わたしの目には、彼女の中にある自然なありようがふと、見えた気がしたのです。
わたし自身はまだ、あの女性のように風景と同化するような成熟には程遠いですが、いつか彼女のような女性になれたらと思います。