五月のとある深夜、ばあたんは入院先の病院で転倒して頭を強打、
別の病院へ搬送された後、とある大学病院の救急へ再び搬送された。
そのときの話。
///////////////
それは、金曜の夜の出来事だった。
たまたま出張でこちらに出てきた伯父と二人、
ばあたんの後見人の申請に必要な書類を整理した深夜、
わたしは相方ばうと二人、祖父のマンションを出た。
自宅で餃子などをつつきながらおしゃべりを愉しんでいた真夜中、突然携帯が鳴った。
見ると、じいの住むマンションのフロントからだ。
「おじいさまが、こんな夜中にお一人でお出かけになるとおっしゃっているのですが…
なんでもおばあさまが倒れられたとのことで…」
・・・???
いや、緊急事態というのは即座に理解した。
したんだけど
それになんでだ?わたしの携帯が第一連絡先だったはず。
というか、・・・伯父は?
「伯父様はさきほど、タクシーでお出かけになられました」
そこですぐ、祖父に電話をかわってもらったが、
祖父は興奮していてイマイチ話の要領を得ない。
横にいた相方が、気を利かせて、伯父の携帯へ連絡をとってくれる。
そして、事のあらましをとりあえず確認すると…
祖母が転倒して頭に怪我をしたのだけど、
外科の医師が当直していないので
別の病院に搬送された、との連絡があったとのこと。
電話を受けた伯父は、
自分も慌てていたのであろうか
じいたんのマンションに泊まっているというのに
呆然とするじいをマンションに一人残して
取るものもとりあえず
タクシーで祖母の搬送先へ向かったらしい…orz
そしてじいたんはというと、
一人になってから「おばあさんのところへ行かねば」と思ったのだろう
ばあたんの転院先も良く分かっていないまま
夜の街へ飛び出そうとしていたようだ。
「たま、おじいさんは待たせておいてくれ」
と、一見冷静なようでいて
自分がもしも祖父の立場なら…とは考えられない状態の伯父と
「お前さんに止められてもわしは一人で行く」
と、和製ドンキホーテな発言をするじいたん。
わが身内たちの、
あまりの非連携的なプレイにめまいがした。
が、気を取り直して
まずフロントの人に、祖父が呼んだタクシーを追い返してもらう。
そして「おじいさんとマンションで待っていてくれ」という伯父には
後で申し開きをすることにして
(老いた妻が頭を強打して別の病院に搬送されたと聞けば
夫ならば真っ先に飛んでいきたいに決まっているからだ。
高齢の夫婦であればこそ、なおさらなのである。
もし検査の結果、いのちに係わるような異常がみつかったら…)
ダッシュで着替え、相方と二人、
タクシーでじいたんを拾って転院先へ向かうことに。
じいたん宅に着く前に、入院先へ連絡をした。
上にも書いたが、ばあたんが何かあったときの第一連絡先は
わたしの携帯にと頼んであったからだ。
聞くと、スタッフさんも慌てていたので、
保証人である伯父に連絡したらしい。
そして伯父は、上に書いたとおりとなったわけだ。
でもわたしにくらい電話欲しかったな…。・゜・(ノД`)・゜・。
いや、寝かせて置いてあげようと思ってくれた気持ちはわかってるんよ。
でもね、どうせ現場での対処はわたしが一番たぶんよく分かってるし
手術入院ということになればわたしが毎日通うわけだし
なにより、じいたんの性格を考えて…orz
マンションに到着すると、
じいたんは、焦ったような泣きたいような顔で
ぽつんと、人気のないロビーのソファに腰掛けていた。
相方がナビをし、運転手さんと協力して病院に向う。
途中、予想通りまた別の病院に搬送されたのだが
(じいたんを捕まえておいて本当に良かった)
その辺も相方はそつなくやってくれている。
その様子を見ていて少しほっとしたのか、
じいたんはタクシーの中でずっと、
「何でお前さんに連絡が行くんだ」
とぷりぷり怒っていた(汗
結局、タクシーの車中で、
祖母の頭の中で出血が起こっていること
そして手術になるかもということが判明し
叔母宅にも連絡を入れないといけない事態になったので
最後にはじいたんも分かってくれたんだけど…
おかげさまで
祖母はさいわい、それほどひどい状態ではなく
(硬膜外血腫を起こしていたが手術しないで済んだ)
数日のうちに元の病院へ戻ることができた。
1~数ヶ月をかけて慢性硬膜内血腫に移行する例が
三割ほどあるとのことなので
まだ今は様子見段階なんですけれどね^^;
祖母の転倒に垣間見える彼女の状態に加えて、
我が一家の連携の現状がよく把握できた夜でした…^^;
これから先、こういうことは増えるだろうと思うので、
今回のことはいわゆる「予行演習」だったのだ
と思うことにしようと思う。
追伸:
余談だが、今回の一番の功労者はフロントのSさんだ。
わたしたちが祖父を迎えに行くまでの間、
世間話をして、祖父の気をそらせていてくれたらしい…
フロントのSさん、GJ!!
マジでありがとう!!
別の病院へ搬送された後、とある大学病院の救急へ再び搬送された。
そのときの話。
///////////////
それは、金曜の夜の出来事だった。
たまたま出張でこちらに出てきた伯父と二人、
ばあたんの後見人の申請に必要な書類を整理した深夜、
わたしは相方ばうと二人、祖父のマンションを出た。
自宅で餃子などをつつきながらおしゃべりを愉しんでいた真夜中、突然携帯が鳴った。
見ると、じいの住むマンションのフロントからだ。
「おじいさまが、こんな夜中にお一人でお出かけになるとおっしゃっているのですが…
なんでもおばあさまが倒れられたとのことで…」
・・・???
いや、緊急事態というのは即座に理解した。
したんだけど
それになんでだ?わたしの携帯が第一連絡先だったはず。
というか、・・・伯父は?
「伯父様はさきほど、タクシーでお出かけになられました」
そこですぐ、祖父に電話をかわってもらったが、
祖父は興奮していてイマイチ話の要領を得ない。
横にいた相方が、気を利かせて、伯父の携帯へ連絡をとってくれる。
そして、事のあらましをとりあえず確認すると…
祖母が転倒して頭に怪我をしたのだけど、
外科の医師が当直していないので
別の病院に搬送された、との連絡があったとのこと。
電話を受けた伯父は、
自分も慌てていたのであろうか
じいたんのマンションに泊まっているというのに
呆然とするじいをマンションに一人残して
取るものもとりあえず
タクシーで祖母の搬送先へ向かったらしい…orz
そしてじいたんはというと、
一人になってから「おばあさんのところへ行かねば」と思ったのだろう
ばあたんの転院先も良く分かっていないまま
夜の街へ飛び出そうとしていたようだ。
「たま、おじいさんは待たせておいてくれ」
と、一見冷静なようでいて
自分がもしも祖父の立場なら…とは考えられない状態の伯父と
「お前さんに止められてもわしは一人で行く」
と、和製ドンキホーテな発言をするじいたん。
わが身内たちの、
あまりの非連携的なプレイにめまいがした。
が、気を取り直して
まずフロントの人に、祖父が呼んだタクシーを追い返してもらう。
そして「おじいさんとマンションで待っていてくれ」という伯父には
後で申し開きをすることにして
(老いた妻が頭を強打して別の病院に搬送されたと聞けば
夫ならば真っ先に飛んでいきたいに決まっているからだ。
高齢の夫婦であればこそ、なおさらなのである。
もし検査の結果、いのちに係わるような異常がみつかったら…)
ダッシュで着替え、相方と二人、
タクシーでじいたんを拾って転院先へ向かうことに。
じいたん宅に着く前に、入院先へ連絡をした。
上にも書いたが、ばあたんが何かあったときの第一連絡先は
わたしの携帯にと頼んであったからだ。
聞くと、スタッフさんも慌てていたので、
保証人である伯父に連絡したらしい。
そして伯父は、上に書いたとおりとなったわけだ。
でもわたしにくらい電話欲しかったな…。・゜・(ノД`)・゜・。
いや、寝かせて置いてあげようと思ってくれた気持ちはわかってるんよ。
でもね、どうせ現場での対処はわたしが一番たぶんよく分かってるし
手術入院ということになればわたしが毎日通うわけだし
なにより、じいたんの性格を考えて…orz
マンションに到着すると、
じいたんは、焦ったような泣きたいような顔で
ぽつんと、人気のないロビーのソファに腰掛けていた。
相方がナビをし、運転手さんと協力して病院に向う。
途中、予想通りまた別の病院に搬送されたのだが
(じいたんを捕まえておいて本当に良かった)
その辺も相方はそつなくやってくれている。
その様子を見ていて少しほっとしたのか、
じいたんはタクシーの中でずっと、
「何でお前さんに連絡が行くんだ」
とぷりぷり怒っていた(汗
結局、タクシーの車中で、
祖母の頭の中で出血が起こっていること
そして手術になるかもということが判明し
叔母宅にも連絡を入れないといけない事態になったので
最後にはじいたんも分かってくれたんだけど…
おかげさまで
祖母はさいわい、それほどひどい状態ではなく
(硬膜外血腫を起こしていたが手術しないで済んだ)
数日のうちに元の病院へ戻ることができた。
1~数ヶ月をかけて慢性硬膜内血腫に移行する例が
三割ほどあるとのことなので
まだ今は様子見段階なんですけれどね^^;
祖母の転倒に垣間見える彼女の状態に加えて、
我が一家の連携の現状がよく把握できた夜でした…^^;
これから先、こういうことは増えるだろうと思うので、
今回のことはいわゆる「予行演習」だったのだ
と思うことにしようと思う。
追伸:
余談だが、今回の一番の功労者はフロントのSさんだ。
わたしたちが祖父を迎えに行くまでの間、
世間話をして、祖父の気をそらせていてくれたらしい…
フロントのSさん、GJ!!
マジでありがとう!!
あわてると指が覚えているはずの自分の家の電話番号さえ怪しくなるのは、私も経験しました。大事なことは、目の前に書いておかなくてはと思っています。
おばあさまの状態が良好でありますように。
…と言っても…再開からもう1ヶ月近く経ってはるんですね…;
また出遅れてしまいました…。
6月の掛かりに、勤めていた会社が倒産して…5月分とかお給料を頂いていないままで…;
大急ぎで求職し無事採用が決まり、今必死で新しい仕事に早く慣れようと頑張っているところです。
今日久し振りにココに来て覗いてみたらビックリ☆
早速、6月5~28日まで、じっくり読ませて頂きました。
ひとつひとつの文言を咀嚼して読んでいたら気付いたら2時間…。
…;
お疲れ様でした。
今日の「非連携プレイ」は…、普段冷静な時には「ああしよう。こうしよう。」って思ってても、…いざハプニングが起きると、ホント大慌てでどうすればいいのか、チンプンカンプンな行動をしてしまうよなぁ…なんて思いながら読ませて頂きました。
普段から対処に慣れている方はパッパッと無駄の無い行動を取れるのですが…(この場合たまさんですね)。
ばあたん…心配…;
わたしも人のことは言えず、保険証を持ったのに老人保険証を忘れて…orz 次回はこういうことのないようにと思っています。
うちの状況もよくご存知なので、本当に助かります。
わたしもよそ様が困っていらしたら、こんな機転の利く第三者でありたいなぁって思います。
おかげ様で祖母は今のところ落ち着いています。微笑んでくれますよ^^
会社のことと再就職のこと、大変でしたね。今は新天地で張り切っておいでのご様子、本当に良かったです。
じっくりじっくり読んでくださって、本当にありがとうございます。書き続ける甲斐を頂いています。
こういう非常時、少しどたばたがあったりするのも、後になってみれば笑い話なんですけどね^^; そのときはヽ(`Д´)ノキシャ!となります(笑
ばあたん、おかげさまで今は比較的落ち着いています。ぶつけたときは結構、硬膜の特定場所以外の内側からもじわりと出血していたのでちょっと心配だったのですが…このまま何事もなく過ごせますようにと思っています。