じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

昨夜、今度は本当に

2005-06-08 22:37:18 | 介護の周辺
車にはねられ、ちょっと怪我しました(笑)

ゆうべは、いつもより少し早く祖父母宅を出ました。
行きつけのコンビニで飲み物を買って、
「さあ、家帰ってゆっくりブログを書くぞ~」と
目の前の横断歩道を自転車でわたっていたときのこと。

突然、右折してきた車にはねられました。がく。

「とっさに頭はかばったし、たいしたことはないか」
と思っていたのですが、
頚椎と足、の捻挫、それから肩と手首の打撲。
全治二週間だそうです(がく。)

なので今、首がコルセットで固定されています。
まるで、めちゃめちゃ太い首輪をした猫みたいです(爆笑)
鏡で見ると間抜けだし、
道行く人たちには振り返られるし、
なんていうか、貴重な体験です…


今日、じいたん達はデイケアだったので助かったのですが、
(朝、私が行かないで済むよう手配してあった)
夕方、じいたん宅に行って働いてみると、大変。
からだじゅうが痛い。
かがむ動作、洗濯物を洗う動作、
ばあたんを着替えさせる動作、ばあたんのおまたを拭う動作、
ひとつひとつが辛い。

医者には「2週間は安静に」といわれたけれど
介護者の替えはないし、

ばあたんの介護保険の点数は、
いっぱいいっぱい使っちゃっているし、

じいたんの介護保険は余っているけれど、
点数を流用してばあたんのことをしてもらうのは無理だし、

先のことを考えると、今、できれば安静にしたいので、
二人でショートステイに緊急避難してほしい、と、
じいたんに頼んでみたけど
「お前さん、おじいさんががんばるから」
の一点張りだし(泣)


何やってるんだ私~(ため息)

いやあの、実際には、
青信号で横断歩道を渡っていたし、
実際には何も悪いことはしていないとは思うのだけど…

ただ、なんとなく思ったんです。
今回、こんな事故に遭った背景には、
最近の自分のこころのありかた、気持ちの持ち方が、
何かしらの影響を与えているんじゃないかしらって。

つまり、
「青信号だから進んでいい」=「自分が正しいから前へ進んでいい」
という考え方だけでは不十分なのに、

最近の私は、そういう面で我が強くなりすぎていたのではないか。
相手が正しくないと思ったら譲らない、そういう狭量さがあったのではないか。
そう、感じたんです。


「正しければ良い」というものではない。
正しい上に、色んな方向に対して注意深くなければならない。

そして、
正しいやり方と、より良いやり方とは必ずしもイコールではない。
場合によっては、
相手がたとえルールを守っていなくても、
状況により譲ることが、結果的に利益となる場合もあるのだ。

こんな簡単なことひとつ内省する余裕をもたず、
どこかに傲慢な気持ちがあったから、
今回の、こういう事故に繋がったんじゃないかなって
そんな風に、なんとなく感じました。


わたしは、特別に信仰をもっている人間ではありません。

でも、命を落としかねない事故なのに、
こんな軽い怪我で済んだのは、

ひょっとしたら神様が、
「ちょっと、君、立ち止まって考えなければいけないよ」
と、それとなく教えてくれたのかも…

事故に遭わなければ、気づかなかったこと。
そう思うと、感謝するような気持ちも湧いてきて。
私、結構ラッキーな人かもしれない。

今、痛む首をコルセットで支えて記事を書きながら、
そんなことを考えています。


追伸:
伯父さん、心配かけました。
とりあえず大丈夫そうですので、心配しないでね。

追伸2:コメントくださった皆様へ
すみません、ゆっくりお返事させてください
記事を先に書いてしまいました(泣)
こんなんですが、ばんばんコメントください(笑)

追伸2:彼氏へ
夜中に「事故にあった」のひとことだけで
病院をちゃんと探し当てて、
高速飛ばして、駆けつけてくれてありがとう。
診察を終えて廊下に出たときあなたがいて、びっくりしました。
妹と伯父さんへの連絡、事故の加害者との話も
私一人では到底できなかったです。
ほんまにごめんな。ありがとう。
今日も泊まらせるけど、よろしく。
おとなしくお世話になります。