第423話 お天道様

2012年02月26日 07時02分05秒 | 子育て・「おママごと」

車中で 大黒摩季さんの Anything Goes! を大音量できき、
オープニング映像通りにアンクの手を再現。
母子が車中で右手を乱舞するという異様な光景をお見かけしたなら、
それは我々親子かもしれない。

前話で話した通り、我が家は仮面ライダー○○○(オーズ)にハマっている。
朝晩DVDを見るだけでは飽き足らず、お誕生日でもクリスマスでもないのに、
どんどん増えるオーズグッズ(おもちゃ)
欲しいものを買い与え過ぎてはいないだろうか・・・時には我慢も必要なのでは?
とは思うが、もう生産されていないモノたち・・・実は私も欲しい。
この機会を逃すと二度と出会えないかもしれない。
買わずに後悔するより、買って後悔したいを理由にレジに向かう。
が、やっぱり息子に我慢も教えたい・・・揺れる気持ち。
なので、取り引き、することにした。
「毎日歯磨きをするなら」「生活発表会、頑張るんだったら」
「出先で(抱っこではなく自分で)歩くなら」「保育園、頑張っていくなら」
交換条件、決していい方法とはいえないが、親がしてほしい数々を息子に課した。
欲しいおもちゃを前にした息子の約束は軽く、
約束は磨きたくない、やりたくないという欲望の前に早々に破られ、
結果、残るはおもちゃのみ。約束が守られていない・・・

「毎日、歯を磨く約束でおもちゃを買ったよね?
磨いていないから、いつかこの変身ベルト、神様が持っていくんじゃないかな・・・」
忠告したが、それで磨くわけでもなく、息子が眠っている間に隠す。
朝起きてすぐ息子が「ベルトがない。どこいったん?」と問うので、
「えっ、ベルト、ないの?!」と驚いて見せ、「あぁ、神様ちゃうか」と答える。
「もう、神様なんて大嫌い!!」
しばらく神様を怨み、泣いていたが、代替え品(その他のオーズおもちゃ)で欲望を消化し、
約束は守られないまま。忠告通り神様が次々にお持ち帰りになり、今はアンクの手のみ。

神様がいつもどこからか見ていることを考えるようになった息子。
「なあ、神様って、どこからKのこと、見てるの?」
「このお空の上からじゃないかな。神様はいつもKのことを見てくれているの」
おもちゃはなくなったが、息子は神の存在を信じ、信仰を手に入れた。
小さな息子には決して見えない場所、我が家のクローゼットの一番上に神様がいる。


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