第1018話 俳句な椀物

2015年07月07日 05時41分40秒 | 泊まる(ホテル・旅館)

2つ前の話(第1016話・夏越の祓)に戻るが、

いただいた京会席にて 

我が家全員が大絶賛した 栄えある(美味しい) ランキング第1位は・・・

お吸い物!

 

大量のかつお と 上質な昆布 の 深き味わい。

お魚と青菜と梅干も この味に一役買っているであろう。

この一滴のために どれだけの食材が投入されたか計り知れないが、

そんな凝縮を微塵にも出さない 透明度。

これを究極というべきか、至高というべきか(笑)

最初の一口、あまりの美味しさに目を見開き、

名残惜しくも いただくことを止めることもできず、

どんどんなくなっていくお吸い物、

憂いながらいただく最後の一口。  和食万歳!

 

余分なものは削ぎ落とし、上澄みだけをすくいあげる。

味噌汁が短歌だとすると、お吸い物は俳句である(笑)

またここに来たくなる・・・餌付けされた瞬間。


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