「メリークリスマス」
なんだか気恥かしくて声に出して言えない。
「メリークリスマスでございます」(礼)
これなら言いながら視線を外すことができ、照れを隠すことができるような気がする(笑)
私が時代劇にハマっている背景に実はこの「遠回りの日本語」がある。
丁寧な言葉が耳に心地よく、度を超す長さが面白くもある。
「元服の儀、仰せつけられましたる段」
「ご尊顔を拝し、恐悦至極に存じ奉りあげまする」
尊敬語や謙譲語など日本語は相手を敬うほど文末が長くなる傾向にあるが、
こうした丁寧語の発達に日本人の照れが一役買っているのではないかと思えてならない。
12月14日、
中之島にぎわいの森×DREAMS COME TRUE WINTER FANTASIA 2013~大阪LOVER~に行く。
ドリカムの野外ライブ。
「LOVE LOVE LOVE」に涙があふれ出し、愛を叫び、呼んでしまう・・・
私は不意に当時を取り出せる音楽の力を思い、
息子はなぜ母が泣いているのか音楽の不思議を思ったに違いない。
ドラマ「愛していると言ってくれ」(すごいタイトル)を思い出し、「武田信玄」終了後にでもまた観たいと思う。
奥州の龍の次は甲斐の虎。
NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」を見終わり、引き続き「武田信玄」を鑑賞中。
オープニング曲がすばらしく、出だしの勢いには元気を越えて奮い立つ闘争心。
秦琴(梅花琴とも言う)の音色、実によく、
八重は八重でも、小川真由美演じる八重(正室・三条の方侍女)に目が離せない。
晴信(信玄)の子・太郎は中村七之助が演じていたり・・・役者の昔に今を重ねてみるのも面白い。
中村勘三郎が勘九郎時代に演じる今川義元を見ながら早すぎるその死を惜しむ。
「今宵はここまでに致しとうござりまする」
晴信の母の優しき語りにまたその次を見たくなり、
秦琴の音色、オープニングを繰り返し見続け第二十話、今宵はここまでに致しとうござりまする。