○年取れば頑固になる?
年を重ねると頑固になるという。それを私はいくらかは肯定する。しかしこと頑固さに限って言えば、その反対で年齢とともに、逆に砕けて柔軟になっていく人の方が多いのではないかと思う。経験上ハッキリわかっていることを断定して言っているのと、頑迷になってしまって自説に執着していることとを混同してはいけない。
○恋愛がよいか見合いが良いか?
現代は昔のような、お見合い写真を集めては世話をする仲人役の人が居なくなった。だから「お見合い」はほぼ死語化している。かわりに婚活の業者化である。業者による葬儀の次は結婚まで業者に頼るような時代になってしまったのだろうか。
ところで極論を言うと、恋愛結婚とは自分が作り上げたアイドルを、現実にはいない異性にレッテル張りして結婚することである。これを昔は「美しき誤解」と言ったものだった。
もしお見合いで結婚できるのなら、それは恋愛よりもクールでベターとしよう。ベストは創造者である神が仲人した結婚である。これは経験者だからこそ言える真実である。
○本当に年寄りは尊くなくなった
高齢者の蓄積された経験は、我が国では昔から知恵として敬われていた。しかし今や知恵知識はweb上のGoogleとかWikipediaを開く方が手っ取り早い。
今の高齢者の多くはスマホもアマゾンもアウトだが、健康に異常に関心を持っている。少しでも自分を若くありたいと願っている。それは理解できるが、それだけでは命を惜しむだけの存在になっており、存在価値が乏しすぎる。
年寄りは弱者としてあわれまれ、保護され、若い人の足を引っ張るだけのお荷物に墜ちてしまったのだろうか。いや、そうではなく、たとえ知恵知識はwebに譲ったとしても、周囲の人々に人間とは何か、その愛を実際に伝え、命を全うするひな形としての価値があるはずだ。そこにキリストの愛と永遠のいのちを込めることが、私の心からの願いだ。
○シルバー人材センター
端的に「軽」「短」「臨」。つまり週二十時間以内、月五万円以内の労働とその対価が、シルバー人材の仕事らしい。形態も「請け負い」「委任」契約なのだそうだ。年寄りのこづかい稼ぎ?いや生活が成り立たない少ない年金額を、少しでも上積みしたい必死の抵抗なのだ。
ケパ中村