ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

特牛(こっとい)

2016年04月01日 | 

昨日、風光明媚で有名な角島(つのしま…写真上)に行ってきた。
ここは山口県の下関市(旧豊北町)にあり、特牛(こっとい)と呼ばれる地域で、同名のJR駅もある。車から見える道路標識を見てはじめ、「何?これ、こっといと読むの?」と思った瞬間、子どもの頃のことを思い出した。
それは私が小学生の時のことである。家から2キロ程度山に登った峠に池があり、毎年秋になると水辺で不思議な堅い実がとれた。非常に尖った角が二本ある堅い実で、それを「コットイ」と呼ぶことを教わった。どうしてこれを「こっとい」と呼ぶのか不思議だったが、だれもその理由を知るものはいなかった。
しかし、今目の前にある道路案内の看板が「特牛 KOTTOI」と表示しているのである。そういえばあの尖った形は牛の頭に似ている。偶然とは思えないので、ドルカスに言うと、私のそれは「菱の実」だという。その尖った形を利用して忍者が使うような「撒き菱」にも使うと聞いた。そういえば三菱のマークや、甲州武田家の文様でおなじみでもある。
 帰宅後、少し調べてみると、…〖名〗 (古く「こというじ」とも) 強健で大きな牡牛。頭の大きい牛。また、単に牡牛のこと…とある。角のある牡牛のことを「こって」「こってい」とか読んで、我が家の近く、千葉市の花見川区の地域に特牛の名にちなんだ「犢橋(こてはし)」という地名があるらしい。いずれにせよ、これは牡牛関連の古い言葉であることが分かった。
また菱は昔から食用として、きれいな池や沼に植えられていたことも分かり、名前だけでなく、「何が?どうしてこんなものが捕れるの?」とわけが分からなかったことが、この際ぜーんぶ解明できた。「どうして『こっとい』という名なの?」「なるほど、それで水辺だったんだ」「何にこれ、使うんだろう?」など。インターネットというのは、実にすごい百科事典です。



ケパ
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