ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

武士の娘です、に異議あり

2019年03月19日 | 随想

NHKの朝ドラ「まんぷく」が佳境である。この日清食品の創業者のドラマは近年では出色の出来だと感じている。このドラマまで、私は日清製粉と日清食品の区別さえつかなかった。日清食品はユニクロ以上に、錦織圭とか大阪なおみなどを抱える大スポンサーだが、これを間違えて「さすがぁテニスで結ばれた妃殿下のご実家だ〜」と大変な誤解をしていた(笑い)。

ところで毎朝楽しく観ている朝ドラだが、一つだけ気になることがある。それは重要な役で新境地を開いた感のある、今井鈴役の松坂慶子のワンパターンセリフ「私は武士の娘です」だ。多くの方は「亡霊のような過去の栄誉にいつまでも、何ゆうてんねん」で済むのだろうが、私は子ども時代から青年期にかけて存在した<同対法>世代なので、ちょっと平静ではいられなくなるのだ。このドラマの時代であれば、なおさらタダでは済ますことのできない言葉だ。(参勤交代の絵 :大名のお通りには、庶民はひざまづいていなければならなかった)

士農工商という封建時代の支配者である武士階級は、気に入らなければその他の身分を切り捨てても良かった。身分を誇りとする「私は武士の娘です」は、差別用語に該当しNG!だと私は感じる。それをよりによって天下の公共放送、敏感なはずの大阪NHKが放送することに驚く。

これは私が時代錯誤の古い人間になってしまったのか、それともNHK、人権感覚がおかしくなっちゃったのか、どちらかなのだと思う。

✴️天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり。(福沢諭吉)

 

✴️すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている。(アメリカの独立宣言の一部)

 

 

 

 

ケパ

 

 

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