夏の香りで、ミヌとへウォンが初めてすれ違うのが、空港でした。
へウォンの心臓がドキドキして振り返ると、ミヌの後姿がありました。
次に会ったのが山でした。足をケガしたへウォンをミヌが助けます。
二人は夜が近づき下山できず、山小屋で一夜を過ごすことになります。
お互い名前も聞かず再び逢うことはないと思っていました。
ミヌは死んだ恋人ウネの故郷である宝城の茶畑を訪れます。
へウォンは心臓を提供してくれたドナーの故郷である宝城の茶畑を訪れます。
2人は、茶畑のつづら折りの道で再会します。
ミヌを呼ぶウネの声に振り向くと、そこにへウォンがいました。
2人は茶畑の中の一本道をバスに乗るために急ぎます。
宝城は夏の香りの二人の運命を決定した場所なのです。
夏の香りの終盤、ミヌとへウォンは別れを決意します。
へウォンはウネの父に会いに行き、帰り道、杉林の道で胸がドキドキします。
ミヌがやってくるのがわかり、へウォンは木の陰に隠れます。
ミヌはへウォンが来ていたことを後で知り、茶畑の一本道を走り、へウォンの後を追います。
しかし、へウォンは一人バスに乗り去っていきます。バスの窓からミヌの姿が見えます。
夏の香りの宝城はミヌとへウォンにとってそんな第二の故郷みたいな大切な場所なのです。