カプチーノノート cappuccino note

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「迷路荘の惨劇」を読む

2018-02-26 | 金田一耕助もの

田一耕助事件ファイル9。

これは岡山ではなく、静岡が舞台のお話でした。

そのせいか、じめじめしていません。

建物が人を殺すとでも言えるような仕掛けだらけのホテルで起こる連続殺人事件。

旧華族の人を人と思わない救いようのない生き様が悲劇の一因となっています。

迷路のような洞窟、行方知れずの殺人犯と八つ墓村と似たモチーフです。

そして、お金で譲り渡される高貴な女。

このお話では真犯人のことはあまり描かれておらず、金田一はその動機を追及しようともしません。

したがって、読んでいるこちらも犯人に同情したり、共感することはありません。

そこが妙にドライに感じました。

金田一耕助は死んでしまった人には冷たいのです。

罪を死者にかぶせることも平気でしてしまいます。

その辺はやはり戦争の影響なのかな?


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