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街の散歩…ひとりあるき

天人のでんがくみせ、忠もり灯篭、天狗のはな見…北斎漫画十一篇

2018年05月29日 | 絵画・彫刻

天人のでんがくみせ■
天女が豆腐田楽を
団扇あおいで焼いている。
江戸っ子たち
美人天女とくれば
串刺しも厭わず
店に入りびたりか…

忠もり灯篭■
銀の針頭で
手に光る槌をもった
ぶきみなものの怪。
この妙な鬼を退治せよ
白河法皇より平忠盛にお達し。

忠盛、ものの怪を捕らえてみれば
八坂神社境内に
灯りともしまわっていた社僧。
頭に生えた針は
雨よけの藁が
光り輝いて見えたのだ…

天狗のはな見■
鼻ながの天狗と烏天狗。
重箱さげ
茣蓙をもって
いまの
席取り花見のはしりか…

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