雪の城壁

LeicaM8.2/summilux 50mm

雪の城壁。
構成的な石垣のうえの、
装飾といえば、
波形模様だけの、
まっ白プレーンな、
漆喰仕上げの土塀。

やわらかな積雪が、
屋根の瓦を
軒巴だけのこし、
いっそう、
プレーンでまっ白な
漆喰の平面を
際だたせてみえた。

重層する曲線ビル

LeicaM8.2/elmarit 28mm　※写真をワンクリックするとお手持ＰＣの大きさに変わります

手前に黒い円形の階段。
続いて、
反対にカーブする黒いビル、
中間のミラーガラスビルが、
また、ちがうカーブを描き、
そして上の背景ビルが、
また勝手なカーブを描いて

どのビルも違った曲線を描き、
違う曲線のミラーガラスが、
対向のビルを写し、
なんだかわたしの視線も、
混乱をおこしたようだ…。

JP Tower

LeicaM8.2/summilux 75mm

二ヶ月もの長い間、
閑古鳥を鳴かせた当ブログ、
再開、させていただきます。
住まいの全面リフォームと
初孫の、
高齢出産とが重なって、
いつになくバタバタしてしまいました。
いまだ…住まいは段ボールだらけ。

JP Tower。
東京は丸の内、
東京中央郵便局が築後82年を経て、
昨年3月、
地上38階約200メートルの超高層に大変身。

各階床から天上まで一枚ガラス、
それぞれ庇もついていて、
「日射熱を遮蔽し、太陽光を電力に変換する
シースルー太陽電池トップライトを採用」
しているのだそうな。

ところで、
最新技術をもってしても、
この一枚ガラスの歪みのほうは、
あいかわらず補正できないのだろうか。
もっとも、
周囲のビルの歪みがおもしろくて、
撮ったのではありますが…。

石垣に白壁

LeicaM8.2/summilux 75mm

大きく組んだ石垣に
まっ白なしっくい壁。
ただ　それだけ。

江戸時代
武家社会のデザインそのまま。
四百年たってもなお
モダーンな構成じゃないか。

季節をあらわすのは
矩形の風穴からのぞく
ちいさなツタ植物と
陽の高さを思わせる
白壁への甍と樹のかげのみ。


※写真をクリックすると大きくなります

宝輪

LeicaM8.2/ summilux 75mm 1st

ウメ、ではなくモモの花か。
モモの花の先に常緑樹、
そのむこうに池上本門寺の、
相輪をたてた五重塔の甍。
完成が一六〇八年。

本門寺の多くが戦災で焼けた。
が、この五重塔は残った。

相輪のかたちに、
いろいろ意味があるらしい。
九つの輪は「宝輪」。
五大如来、四大菩薩を、
あらわしているとか。

五大如来は、
大日如来、阿閃如来、宝生如来、
阿弥陀如来、不空成就仏。

四大菩薩は、
普賢菩薩、文殊菩薩、
観自在菩薩、弥勒菩薩だという。