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matta

街の散歩…ひとりあるき

09■張志和■子英■上利𠝏■王子章■林和靖…葛飾北斎『傳心畫鏡』

2024年01月13日 | 絵画・彫刻
■張志和か
唐代の道士、詩人、祁門県の赤山鎮に隠棲した。

■子英
ある日、赤い鯉を捕まえ育てていた。で、一年もすると鯉に角が生え、
翼を持った。気味が悪くなって拝礼するに、鯉は「一緒に天へ昇ろう」
と言い子英は、鯉に乗って昇天したという。

■上利𠝏
𠝏に乗って水面を渡る、道術を持つ仙人。

■玉子章
土で馬をつくり、乗って千里を遊行し、
水を含み是を吐けば、玉となる仙人。

■林和靖
杭州の孤山に庵をむすび、二十年間一歩もそこから出ずに試作をする。
庭に梅を植え、飼っていた鶴も親しんで廬を離れずにいたという。
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08■武志士■蝦蟇■張九歌■寒山十淂■蘆葉の達摩■李白…葛飾北斎『傳心畫鏡』

2024年01月12日 | 絵画・彫刻

■武志士
宙に舞い上がる反物に乗る武志士。
来賓の武禅山で修行し、里へ行くときには青布を橋として移動したという…

■蝦蟇
蝦蟇仙人、蝦蟇を従えて妖術を使う仙人。

■張九歌
北宋時代の仙人。
燕王のまえ、鋏で蜂や蝶の形に布を切り抜くと、
本物となって舞飛んだという。

■寒山十淂
唐代。寒山…天台山に棲まった詩人。
   十淂…天台山に国清寺の修行僧。
寒山がときどき国清寺にやってきては十淂から残飯などもらい、
二人の言動、奇行が禅に通ずるといわれた。

■蘆葉の達摩
禅の開祖。洛陽をめざすに一葉の葦に乗って揚子江を渡り
法を説いたという。

■李白
盛唐代の詩人、後世に詩仙と称される
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07■村老評議■猪の番屋■野豕■仁田の四郎…葛飾北斎『傳心畫鏡』

2024年01月11日 | 絵画・彫刻

■村老 評儀
村老 評儀:ルビが「むらかりのひやうぎ」と読めるが老を「かり」と
読むのだろうか。また評儀の儀は議なのではないか…と。
で、絵から想定するに村の長老格が集まって「最近、猪の被害が増え
てのぉ〜。何か、いい策はなかろうかぁ」ああだこうだ…いや、それは
ない。なら、こうすべェ〜と…
■猪の番屋を数カ所つくって見張り番をつけるのさ…。

■野豕(いのし)
猪か。
■仁田の四郎
仁田四郎あるいは仁田忠常。
源頼朝の主催する富士の巻き狩りで、大暴れする手負いの猪を仕留めた。
こんな豪勇がおればのう〜。
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06■琴碁(棋)書画■子供戯■婦人子を愛…葛飾北斎『傳心畫鏡』

2024年01月10日 | 絵画・彫刻
■琴碁()書画
官僚や文人の嗜むべき四芸、すなわち琴(音楽)、棋(碁)、書、画。
これを、様々なヘアスタイルの童子が嗜んで…将来の教養人への修行か…。
■子供戯(たわむれ)
でもやっぱり子供たち。遊びを探し出して戯れるのがいちばんの性であり大好きだ。
きっと遊びのなかから得意不得意を感知し、自信のコアを見つけていくのだろう。

■婦人 子愛
子を慈しみ育てる母の自然な、無償の愛。その愛につつまれ子も愛情や自信を育む。
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05■月下■盲人の喧嘩…葛飾北斎『傳心畫鏡』

2024年01月09日 | 絵画・彫刻

■月下
月明かりの情景も昼間が期待されるからこそ情緒を感じるもの。

■盲人の啘𠵅(喧嘩)
月明かりもなく、真っ暗闇のなかの生涯ほど厳しいことはない。
江戸時代には男性盲人の自治的互助組織「当道座」があった。職業訓練など
互助的な面のほか盲人社会の秩序維持と支配を意図し、位の上下による序
列は非常に厳しかったという。そのような厳しい序列のなかでも「喧嘩」が
おきるものなのか…
職業といえば平家琵琶や箏、地歌三味線、胡弓、鍼灸、按摩などの職種を
独占、江戸幕府の盲人に対する福祉制度としていた。また官位があり最高
位の検校から別当、勾当、座頭など73の位でたいへん厳しかったとのこと。

盲人の川越...『北斎画譜』上より
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