命のカウントダウン(健康余命3605日)

トレッキング、カメラ、陶芸、スキー、釣り、カヌー、遊びなら何でも大好き。仕事も好き、時間がない!

葛城山トレッキング

2023-04-13 22:52:46 | 夫婦でトレッキング
今日は昼前までゆっくり寝ました。
午後から葛城山にでも行きますか?と配偶者に誘われて、行ってきました。
いつもの通り、北尾根コースを登りました。
葛城山と金剛山は花崗岩主体の山で、先週桜を見に行った吉野山とは地質が全く異なります。
下の地質図にある近畿地方を分断する中央構造線より南側は、付加体と呼ばれる太平洋プレートの沈み込みで剥がされた1億年ほど前に海底にあった地層です。ですから吉野山付近は泥岩主体の山で、ところどころ、チャートや石灰岩が混じっていて、石灰岩が多い地域では洞窟が多く見られ、鍾乳洞などが見られます。「ヨイヨイかわかみ」がケイビングツアーなど開催されております。奈良県の鍾乳洞ツアー、面白いですよ。
https://www.yoiyoi-kawakami.com
逆に、金剛山、葛城山近辺には洞窟はないですねぇ。


と言うわけで、花崗岩の間を登りました。
中腹あたりから、しばしばギフチョウが現れて、楽しませてくれました。
ただ、写真には上手く収める事が出来ませんでした。残念!!

花は沢山見る事が出来ました。山ツツジは一ヵ月ほど先で、まだ蕾も膨らんでいませんでしたが、カタクリの花が沢山咲いていました。

ショウジョウバカマの群生も見事でした。
山桜の巨木

これは、山モクレン


今日も愉しく遊ぶことが出来ました!!

仲間自慢

2023-04-13 01:36:58 | 緩和医療
既に昨日になってしまったけれど、4月12日は第二水曜日、「The Longest Day」でした。 以前にも言ったことがありますが、第二水曜日は「エコーの達人」北村いずみ先生が来てくれて、午前中エコー検査を担当してくれます。

北村先生は、ご夫婦ともに放射線科の専門医で、いずみ先生はエコー検査の達人です。これまでに肝臓癌、膵臓癌、腎癌、膀胱癌などは勿論、胃癌、大腸癌、甲状腺癌などを何人も見つけ出してくださいました。うちのエコー機器は時代遅れのポンコツ機材なのですが、いずみ先生に掛かると、色々なものがくっきりはっきり見えるのです。本当に脅威です。あまりに達人過ぎるので、紹介状を書く時に逆に苦労したりもします・だって、普通では見えないものが見えるのですから。

「何月何日に超音波検査を施行し、大腸がんを強く疑い紹介させていただきました。」などと書くのですが・・・紹介先からエコー検査で大腸癌・・・ですか??などと、問い合わせが来ることもあるほどです。そして、そのあと、「ありました。おっしゃる通りおっしゃる場所に大腸癌ありました。」と、返事が来たこともあります。
甲状腺エコーも、乳房エコー、表在病変のエコー検査もしていただけるので、第二水曜日は朝から大忙しなのです。

そして、水曜日は薬の勉強会が入ることも多いです。(薬剤会社のMRさん達が、「わが社のこの新製品は、こんなに凄いのです、是非使ってくださいね」と熱弁を振るわれる会で、当院の職員たちにとっては、タダで美味しいお弁当が食べられるので勉強会ではなく弁当会と不謹慎にも呼んでおります。)
勉強会が終わったら、慌ただしく往診・訪問診療に行って、帰ってきたら夜診、19時半までみっちり診察を今日もしました。普通は大急ぎで家に帰るのですが、今日はおひとり夜に往診が入っていました。その方の往診を終えて帰宅したのが20時40分、ご飯を食べながら、大急ぎでZOOM会議に接続、懐かしい顔が次々に現れます。

在宅医療が患者さんにとって不可欠な医療だと思い、自分の生活の一部を犠牲にしながらも在宅医療を愛おしく思っている6人(私を入れると7人)の仲間の会です。

月に一度のZOOM会議、患者さんの役に立つことに幸せを感じるというベクトルで選別されたメンバーだと思っています。方向性は同じなのですが、皆さま、なかなかにキャラクターが濃いのであります。メンバーの誰もが自分の興味を惹かれた対象にはのめり込むタイプです・・・ちょっと変な奴らですが、本当に面白くてためになります。

今日のテーマの一つは私が提案した「自分が休んでいる時に、お願いして行ってもらった往診に対して、いくら支払えばいいか」というものでした。

今日感激したのは、我が会のメンバーの人が好さが異常だと言う事でした。

海外の方が日本に来て、日本の治安の良さ、日本人のヒトの良さに感動する事暫しと言う話は聞きますよね。例えば、落とした財布が丸ごと帰って来ることに驚嘆するとか・・・

その手の話の増補版?みたいな話です。

今日の会議では・・・・
払う側は「申し訳ないから、出来るだけ多く払いたい」と言い
受け取る側は「お互いさまで、困っている穴を埋めただけだから、無収でも良いのだけれど、それも申し訳ないから、少しだけ貰ったら十分です。」

何だか、日本人の美徳を結晶化させたようなな話し合いだと思いませんか?

それが、「好感度を上げたい」とかの意図があれば「ほーらね」と、理解しやすいのですが・・・我が仲間は、心の底から、「出来るだけ善意にお答えしたい」と言い、一方は「お互い様なので、お土産だけでも良い位なのに・・・」

生活に窮していないのは、ありがたい事ですねぇ。国家資格は有難いです。
私、医師免許を得るまでは、タダの変な兄ちゃんでしたからねえ。
他のメンバーも、生活に余裕があるから、こんな人の好い振る舞いが出来るのだと思います。私は、この会議のメンバーが大好きです。

人類皆が、このメンバーになってくれたらいいのにとは思うのですが・・・
それは無理なのでしょうねぇ。


坂根医院における発熱外来の実績

2023-04-11 08:52:03 | 新型コロナウィルス
現在、坂根医院における発熱外来のやり方、実績などを取りまとめています。

これまでの3年間で疑い患者を4337人診て、抗原検査2524人、PCR検査1602人施行、陽性者が1812人でした。

そのうち、新型コロナウイルス薬を使った方は下記の通りでした。
・ラゲブリオ    129例
・パキロビット   192例
・ゾコーバ      15例
・レムデジビル      1例

より詳しくは、後日また報告させていただきます。

大屋根設置前後の坂根医院です。屋根が出来たらコロナ患者ガタンと減りました!!


夜間緊急往診から帰ってきました。

2023-04-09 22:50:06 | 在宅医療
たった今、緊急往診から帰ってきました。

胃瘻(PEG)という胃に食べ物を直接注入するチューブのトラブルでした。

胃瘻チューブは下の図の様になっていて、風船を膨らませて抜けにくくしているのですが、その風船が破けてしまってゆるゆるになっちゃっていました。
風船が何故破けたのか不明です。
胃瘻チューブがおかしいと言う家人の訴えで緊急訪問した訪問看護師から連絡を貰いました。
「抜け落ちないようにテープで固定してください。明日、訪問しますから。」
と、言ったのですが、家人の不安が強いため、往診することになりました。
今日は、久しぶりに真菅のイタリアンレストラン ロアジでゆったりとディナーをいただいたので、勿論キコシメシテおりました。
それもあって、明日で良いでしょうと、主張したのですが・・・迎えに行きますから!という看護師さんに押し切られました。

胃瘻交換はトラブルが無ければ超簡単です。今回も3分くらいですべての手技が終了しました。送迎してくれた看護師さん、有能な方ですので、彼女だったら十分出来たと思います。私よりうまいかもしれません。でも、してはいけないのです。

特定行為研修という面倒な研修を受ければ可能になります。しかるに、私達医師は(少なくとも私が医師になった35年ほど前は)胃瘻交換も尿路カテーテル挿入も全く研修せずに医師になりました。そして、医師免許さえあれば、医療行為は全てOKでした。極端な事を言えば、医師免許を取ったその日に
開業医になる事も複雑な手術をする事すら可能なのです。日本の医師は、野放しにされ過ぎていると私は思います。良心による自制で、なんとかなっていますが、そのうちに変な奴が出て来て、変えざるを得なくなる時がくっると思います。
その反対に、看護師に対しては規制が強すぎます。特に、訪問看護師に出来る医療行為の範囲を増やさないと、日本の在宅医療は前に進まないと私は感じています。

出来る訪問看護師は。へなちょこな医師よりも余程有用です。
ただ、個人差は大きいですし、規制を緩めればいいというものでは無いとも思いますが・・・・兎に角、ベテラン訪問看護師の出来る医療行為の幅を拡大することには大賛成です。

今日、夜間往診し、有能なベテラン訪問看護師に助手に着いてもらって胃瘻ボタンを交換して、そう実感しました。

訪問看護師の活動範囲を広げる事に私は大賛成です。それが訪問看護師のやりがいにもつながり、数を増す事にもつながると思っています。

坂根医院の空気清浄装置

2023-04-08 23:16:13 | 新型コロナウィルス
坂根医院の新型コロナ対策で、空気清浄機の事を忘れていました。
新型コロナが話題になる前から、我が医院は呼吸器疾患の方が多く来院されるため、感染症対策として空気清浄機を沢山並べていました。
もう、何度も入れ替えているので写真はありませんが、常に8台以上医院の各所に置いていました。
今でもシャープのプラズマクラスターは何台か置いてあります。
新型コロナが流行り始めてすぐの2022年2月に導入したのが、エアロサイド空気清浄機というNASAの技術を導入してフィルター掃除が要らないとかいうもので10万円近くしたのですが、これ、今5千円台で投げ売りしています。
坂根医院では、受付に今でも置いてあるのですが、受診券の受付ポストに見えるのか、受診券を入れられることがあります。実際の除菌の役には全く立っていないと思われます。

そのあとすぐに本格導入したのがパナソニックのジアイーノでした。次亜塩素班は良いのよ、じあいいの という関西企業ならではのネーミングですよね。

中には水タンクがあり、そこに食塩のタブレットを入れて食塩水を作り、それを電気分解して次亜塩素酸を作ってウィルスなどを死活化させるというのがうりの商品です。2020年2月に3台3月に1台、6月に1台計5台導入しており、今も稼働中です。
次亜塩素酸による空気の清浄化に対しては、色々な意見があるようですが、私は、濃度をきちんとコントロールすれば有益であり、害はほぼ無いと言っていいレベルだと思っております。

次亜塩素酸を使った除菌用品で首から下げるタイプのもので事故があった様ですが・・・・首から下げるタイプのモノは、次亜塩素酸にしろ2酸化塩素にしろ、いずれにしろ濃度のコントロールが困難なことから、全く無意味かつ有害な代物だと私は思っています。
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130430_1.pdf
特に、大幸薬品のクレベリンの「医師が勧める」というCMは、心底腹立たしいものでした。何処の医師が勧めるねん!!と思ったら、大幸薬品の社長が医者なのでした。政府も悪質さを認識し、勧告を出しました。
https://www.tsuhanshimbun.com/products/article_detail.php?product_id=6106&_ssd=1

閑話休題
そして、新型コロナ感染症の数も増えて来た2021年1月に導入したのが日本エアーテック社の「クリーンパーティション」という薄い板状のHEPAフィルター付きエアクリーナーです
これを送気と吸気の2台をペアーにします。そうするとその2台に挟まれた空間が清浄化された空気の流れで満たされるというわけです。
坂根医院では、診察室と処置室に2ペア設置しています。

これらが功を奏しているのか?基本的に発熱者、有症状者は屋外でドライブスルー形式で診る事を基本にしているせいか、坂根医院ではこれまで2000人ほどのコロナ患者を診てきたにもかかわらず、院内感染はゼロです。

運もあると思いますが、出来るだけの事はしてきているつもりですし、今後も出来る事があればしていきたいと思っています。