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新型コロナの新説(新型コロナ、首都圏ほぼ全員“既感染”!?)

2020-11-16 14:07:06 | 新型コロナウィルス
産経新聞デジタルの記事に出くわした。
またまた、日本の感染者が欧米に比べてけた違いに少ない要因を解明?
とか・・・言ってるのだけれど・・・・

その記事は、下記をご精読ください。
まあ、色々な説を唱える方はおられますが・・・

それに対する批判的な私見です。

 
 抗体定量検査システムは、村上氏が設立したベンチャー企業が、民間企業の協力を得て開発した。

ここが重要ですよね。村上氏が設立したベンチャー企業にとって、この抗体定量システムが「意味のあるもの」である必要性があるという事です。

 お仲間であろう方とともに、何だかんだ言われてますが・・・
 重要なことは・・・(下線は引用部分です)

 新開発の検査システムを用いた首都圏での抗体検査で、従来の結果を大きく上回る数値が出たと明らかにした。注目すべきは、陽性が出なかった例を含む検体のほとんどで、すでに何らかのコロナウイルスに感染している「既感染」を示す反応があったことだ。 
 
 何らかのコロナウィルスって???普通の風邪コロナに対する抗体測定しても、何ら意味はないと思われます

 だが、一般に「集団免疫」が成立するには少なくとも60~70%の抗体保有が必要とされる。2%弱程度では圧倒的に少ないようにも思えるが、村上氏は陽性の水準に届かなかったものも含めて、ほぼ全ての検体で抗体の反応があったと明かす。
 免疫グロブリン(Ig)と呼ばれる抗体には複数の種類があり、抗体検査の際、初感染では「IgM抗体」のシグナルが最初に上がり、遅れて「IgG抗体」が上がるとされるが、今回の検査では「ほぼ例外なく、IgMとIgGが同時に上がった」と村上氏。
 村上氏は、両者のシグナルが同時に上がった場合、「既感染(過去のコロナウイルス感染)」を意味すると説明。それが新型コロナウイルスによるものか、過去のコロナウイルスによる「交差反応」かなど、原因の解明については今後の課題としている。
 会見では、順天堂大学の奥村康(こう)特任教授(免疫学)もビデオメッセージで、今回の検査結果について、「微量の抗体でもポジティブに考えていいと思う」とコメントした。

新型コロナの抗体なのか、これまでの風邪コロナの抗体なのかは「今後の課題」 でも、「微量の抗体でもポジティブに考えていいと思う」

これは、医師に見放された癌に効くとかいう怪しげな「薬」の宣伝と同じレベルの信憑性の無さ加減ですね。

 首都圏においても、3密などの条件がそろうと非常に強い伝染力を発揮する新型コロナ。首都圏においては、ほとんどの人が抗体を既に持っているなんて考えは、上記事実を考えれば、即座に吹っ飛ぶと思うのですが・・・・
何とか自分たちの機械で出した抗体保有率を、意味ある数字としたいのでしょう。それが意味のある数字なら、その測定装置は飛ぶように売れるはずです。

しかし、こんな怪しげな説を唱える方の機械を購入する人や団体は、今のところ、皆無でしょう。こんな与太話を取り上げる産経デジタルの記者の不勉強さ加減も、大いに非難されるべきと考えます。活字にすると、信じる方はおられるのです。(医者に見放された末期がんの方にも効く薬・・・が売れるのですから)

たとえ、首都圏に住む人の多くに、コロナの抗体(新型に対するものか、風邪コロナかは見分けがつかないようですが)があったとしても、それが、新型コロナウィルスに対する感染防御に役立つものでなければ、抗体の有無を測定しても何の意味もありません。この方達の説明では最重要な「その抗体が感染防御に役に立つのか」が抜け落ちています。すなわち、何の役にも立たない与太話だという事です。

 出鱈目な記事に惑わされることなく、基本に忠実に、普通に感染予防を続けてまいりましょう。他の人を出し抜いて、「あなただけに」効く薬」「あなただけの儲け話」「あなただけの感染予防」なんて、この世にはございませぬ。
「医師の勧める〇〇〇〇」なんていうキャッチフレーズは、99.99%嘘です!!



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