茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

160日

2010年11月23日 | Weblog
仮に5月2日を茶摘みの日とすると
今日は160日ほども前になります。
そんな前から
5月2日のウイウイした新芽を想定して
畝の評価をします。
ここで刈ってあれば
ここから分枝して
こう育ってこう広がるから
一番茶はこのラインで
芽を揃えて刈ることができるだろう
という目で畝を見ていきます。

山は赤く黄色く深みを増してきました。
お茶は常緑ですが、
葉相というものがあります。
どんよりした緑や黄色がかった緑はダメです。
ツヤのある明るい濃い緑が◎です。
大きさも重要です。
幅2㎝で長さが7㎝を基準として見ます。
大きさに差があると
一番茶の収穫物も揃わないことになります。

風の強く当たる茶園には敷藁をします。
葉が丸まっていれば虫を探します。
花の数も数えて樹勢を観察します。
とはいうものの、
虫はどの程度が「いる」なのか
わかりません。
冬の堅い葉は
元気なのかどうかよくわかりません。
160日でどのくらい育つのかもわかりません。

これから寒さの中で
お茶の葉がどう表情を変えていくのか
観察をするのが楽しみです。
虫たちが寒さに負けるかどうかも
楽しみです。
お茶の花がいつまで付いているか
見届けるのも楽しみです。
けっこう、長期にわたって咲いているようです。

今まで
冬の茶畑を意識してみたことがありませんでした。
記憶にあるのは
春の黄緑色のやわらかな畝ばかりです。
この季節もまた
あちこちと茶園を見て回りたいものです。
葉相とか園相とか
なんとなく感じられるようになりたいです。