夏といえば盆踊り。
カフェオレの町内はオーソドックスなスタイルの納涼盆踊り大会がすでに終了しましたが、日本各地に個性的な盆踊りがありますね。
旧盆のこの時期どこへ行っても大混雑なので、帰省するにもお盆をはずしているくらい、この時期はどこへも出かけないのですが、7年ほど前イラストレーター仲間に誘われ、大分県姫島の盆踊り、通称「狐踊り」に行ってきました。
盆踊りといえば浴衣姿の人達がお囃子や音楽に合わせて踊るというイメージしか持っていませんでした。
しかし姫島の狐踊りは、私の想像をはるかに凌駕する幻想的、かつ迫力満点の踊りだったのです。
「狐踊り」というのは、文字通り子供達(男の子)が狐の扮装で踊るのです。
これがメインの狐踊り ↓
他に狸の扮装の子、どじょうすくいみたいな扮装の子、小坊主姿の子もいるのですが、それらがバラバラに混ざって踊るのではなく、狐の集団、狸の集団というように扮装の集団ごとに、島の何箇所かの盆踊り会場を巡るのです。
ちなみに移動はスクールバスみたいでした。
これは土人(←今は差別用語ですね。ゴメンナサイ)の扮装の子達 ↓
なかでも私が1番びっくりしたのは女の子の踊り。
髪もメイクもばっちり整えて、 ↓
この暑いのに振袖ですよ、振袖! ↓
七五三か成人式か、本格的です。
もう少し年長になると ↓
浴衣でおかめのお面の子も男の子です。
さらに年長になると ↓
汗がほとばしるくらい激しい踊りで、すっごい迫力です
ほかにもいろいろな扮装の踊りがあるのですが、中学生(おかめ・ひょっとこの写真)以上の踊りはほとんどが男と女を象徴するちょっとな踊りなんです。
いや~、すごいもの見ちゃったな~という感じで、最後は見てるほうも脱力って感じ。
お酒を飲める他のメンバーは、地元の人達とも打ち解けた様子で楽しそうでした。
普段は小さくて静かな島だけど、このときばかりは観光客も多く、狐踊りはもちろんだけど、特に子供達のメイクをする姿を撮る観光客で各集会所が賑わっていました。
子供達も、この小さな島のどこにこれだけたくさんの子供がいるんだろうというくらいいて、顔は白塗りの日本髪なのにワンピースやタンクトップで町を行き来してるのが、これまた不思議な光景でして。
本当に幻想的で、私が描きたい「面白いけどちょっと怖い」世界観にぴったりでした。
もうあれから何年も経ってしまったけど、今年も変わることなく狐達のご先祖様への鎮魂の舞いが踊られたことでしょう。