マッハの貴公子 C1Runner の熱~い日記でつ(¬_,¬)b フフフ・・・

マッハの貴公子 天才タケスィが熱~く語るでつ( ̄ω ̄)ムフ~

銀翼のアルチザン

2020-05-08 07:10:29 | 飛行機
銀翼のアルチザンは、伝説の飛行機設計技師 小山 悌さんのことを書いた本。




小山さんは、東洋一の飛行機メーカの中島飛行機のエース設計者である天才技師。
「九七式」「隼」「疾風」などの戦闘機を開発。
終戦間際は「富嶽」と呼ばれるジェットエンジンを搭載した極秘計画に取り組んでいたでつ。

その性能は…

アメリカを驚嘆させたでつ。
実は米軍がもっとも脅威に感じた「疾風」だったでつ。

戦後、中島飛行機の図面を押収したアメリカ軍は、ほとんどの図面に「Yasushi Koyama」のサインがあることに驚いたでつ、
米国航空界では英雄、レジェンドとして崇められるでつ。

欧米では、堀越さんより有名でレジェンドな存在が小山さん。
小山さん自身、飛行機を知らずに中島飛行機に入社して、そこから飛行機を勉強したというからすごい。
東京大学で航空力学を学んだ堀越さんとは対照的。


「零戦」に対する過剰なまでの賛美・崇拝があるのは、堀越さんがいろいろと執筆したり、三菱の宣伝力によるところだけど
実際は生産台数とかも含めて、中島の方が数段上。
それは三菱スペースジェットが全く飛ばない技術力の無さが証明してるでつ。

中島飛行機健在ならば、日本のリージョナルジェットはとっくの昔に飛んでるでつなぁ~
それとYS11も小山さんがいれば、日本の航空機の空白期間はなかったでつなぁ~

風立ちぬとかで、堀越さんの名前が表に出てるけど、堀越さん以上の飛行機設計師が小山さん。
中島飛行機が正当に評価されないのは、政治家の人が批判してたのもあるけど、小山さんはじめ
何も語らなかったこと。

小山さんは戦争で犠牲になった人を思い、自分の設計した戦闘機については語ることはできないと拒否したでつ。
YS11や自動車の設計にも誘いはあったけど、戦後は林業に専念したでつ。

小山さんが一番設計で求めたのは、パイロットの安全。
無事に飛び立って、無事に帰ってくる…
至る所に安全装置を整備してたし、特攻機にも安全を盛り込んでいるでつ。

小山さんの資料が少ないから今まであまり取り上げられなかったけど、日本航空機のレジェンドとして
称えられるべき人。

また、中島飛行機の凄さもしっかりわかったでつ。
財閥でもないのに公職扱いされたところが、中島飛行機の凄さ。

戦後、航空機の設計が続けられていたらと思わせるでつなぁ~
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロータリーエンジンの原理でつ。 | トップ | あなご飯なり~ »
最新の画像もっと見る

飛行機」カテゴリの最新記事