新刊が入りました。
「サムライ 評伝・三船 敏郎」です。 (文藝春秋社 松田 美智子 1,500円)
三船 敏郎さんは生涯150本の映画に出演しましたが、
黒澤 明監督作品は「酔いどれ天使」から「赤ひげ」まで16本でした。
「赤ひげ」は、黒澤監督と三船さんの集大成と言われてます。
二人に何があったのか、それ以降、一緒に映画を撮ることはありませんでした。
男らしく豪快なイメージの三船さんですが、周囲に気を使うやさしい人だったようです。
名もない大部屋俳優さんが、雨の中でふるえてる時に、
加山 雄三さんら若手スターがラーメンをすすってるのを見て、怒鳴りつけたそうです。
「映画は、あの人たちがいないと出来ないんだぞ!」
もうこんな時代劇の出来る俳優さんは、いなくなりましたね。
今夜は「赤ひげ」のDVDでも観ますか。
写真は資料「赤ひげ」