前回読んだ「傍聞き(かたえぎき)」 は面白いミステリー短編集でした。
あれは短編第二集だったので、順序は逆になりますが、この作家の短編第一集を読みたくなりました。
それが「陽だまりの偽り」です。 (双葉文庫 長岡 弘樹)
新人作家のデビュー作とあって、ちょっと肩に力の入りすぎとか、その設定はどうなん、と言うのはあります。
ただ、意外な展開の後に来るオチに、夫婦、親子の暖かいつながりをもってきたのは見事です。
「傍聞き(かたえぎき)」のブログに「横山 秀夫さん以来の面白さ…」と書いたら、
第一集の解説に「…横山 秀夫を思い起こす人も少なくなかろう」とありました。
久しぶりに、次回作の待ち遠しい作家です。