2009年5月3日
昨年、一昨年とGWをご一緒させていただいたKさん、Yさんにお誘いいただいて今年のGWは立山・剱を滑ることになった。
立山は僕が山スキーを始めた2003年に訪れて以来となる。
今回のメインは剱岳北方の池の平山。ここはもっと以前に池の平小屋まで夏山登山で行ったことがある。
山スキーでこの「奥地」を再訪することがとても楽しみだ。
天気予報があまり良くないことと記録的な寡雪のため、どこまで行けるか不安もあるが、年に一度のGWツアー。思いっきり楽しみたい。
朝6時。扇沢ターミナル集合。
GWの賑わいで混雑するアルペンルートだったが、順調に乗り継いで室堂には9時前に到着することができた。
9時10分。準備を整えたところで、まずは一ノ越に向かう。
行けるようなら雄山に登りましょう、ということになった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/80/c890b6d31d30655b451b51fb4bde02d9.jpg)
さぁ、楽しいGWツアーの始まりです。
一ノ越まで蟻の行列。さすが立山…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/f3/300dc90a72b0de3a619f119ea8e6012c.jpg)
10時02分。一ノ越から北アルプスの展望。槍穂もよく見えた。
雪は硬く、雄山山頂からの滑降にはちょっと厳しすぎる模様。
初日から無理しても仕方が無いので雄山は諦める。
代わりに最終日に予定していた奥大日岳への登頂を今日のコースに変更。
天気予報は次第に下り坂、明日以降の好天もあまり期待できないので高曇りの今日のうちに奥大日のピークを狙っておいた方がいいのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ab/426aed37911fc55356aa23067a87a797.jpg)
目指すはあっち、奥大日。
雷鳥平方向へトラバースするが雪がカチンコチンでかなり手強い。
ガリガリガリ~っとすごい音。転んだら滑り落ちます…
結局雷鳥平まで、ろくに滑ることが出来なかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/0f/4d1f8f2df0f0c73040af1073b0c6deb9.jpg)
雷鳥沢には人の群れ。
12時05分。室堂乗越。
あたりの山々のなかでも雪の白さが際立つ大日連峰が近い。
奥大日岳といえば大きく発達する雪庇。
目の前の稜線には立派な雪庇がはっきりと見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/d0/ddd263495b17dc5f60ce4e3b52777aa4.jpg)
うーん、大丈夫か?(ちょいビビリ)
見た感じでは2,511ピークまでは無問題。その先がスキーでは厳しいようにも…
まぁ、行ってみなけりゃ分からない。慎重に行ってみましょう。
2,511ピークから先、いよいよ雪庇の斜面となってゆく。
ちょうど上から3人の登山者が下山しているところ。
下から見ていると結構際どいけど…みんなそこを歩いているから、それがルートなんでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/e0/274428aab46795c64b9428d0b3b26cee.jpg)
うーん…這松の右行っちゃっていいの?そこ行くしかない?
雪庇の幅は数メートル。
なるべく這松寄りにルートを取るが、所々にスキマ(亀裂というほどではない)があって気持ち悪い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/47/1ee9c9f98548aadfbaf6a26fb6af541f.jpg)
標高2,580m。ここは雪庇ではなく山稜の上。
先の崖の上には雷鳥のカップルがいた。
驚いたことに、ここからエントリーしているシュプールの跡があった。
あなおそろしや~。
13時29分。標高2,611m。ここが奥大日岳の山頂。
と思っていたら、どうも「山頂」はもっと先にあるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/5a/4e34630f381015128066cea154c600b9.jpg)
右奥のピークが奥大日岳の山頂。
標高は5m低くて2,605mだが、あっちに三角点があって、山頂を表す看板も置かれている。
13時43分。奥大日岳に初登頂。
とても素晴らしい雪の世界です。
西の大日岳、南には称名川の渓谷を隔てて弥陀ヶ原から立山連峰。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/d0/0852b571d38ac1d7d3429720cf86c2de.jpg)
そして北東正面に屹立するは剱岳。
いつしか雲が湧き始め、弥陀ヶ原を竜が這うように昇っていた雲が奥大日にも迫っていた。
時折ガスに巻かれて視界が遮られる。
やばいです。ガスに巻かれる前に下山しましょう。
14時31分。2,611ピークから滑降開始。
滑降は南斜面を2,500mまで斜めに滑る。
あとは室堂乗越までほぼ稜線つたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/81/89588de95fd82def44891cc04487dd84.jpg)
雲湧けば、また静かで陰鬱な山の表情。ゆっくりと僕らを遠ざける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d5/e0113b8c3d7cf1cc65f5ea0667cecf6b.jpg)
さぁ、そこに見える今日の宿まで、最後の滑り。
室堂乗越から称名川までは滑走が楽しめる。
そして称名川の上を横断して少し登り返したところで今日の宿泊先、ロッジ立山連峰に到着する。
15時32分。今日の行程を無事終了。
立山の山小屋(ホテルとかもあるけど、ここは山小屋やね)は温泉に入ることができてかなり快適。
夕食後、昨年蓮華温泉で同部屋になった長野の方と食堂でお会いしてビックリしました。
僕たちが明日以降滑る予定の真砂沢、別山沢を既に滑られたとのことで、コースの状況を教えていただく。
Kさんは山でお会いしたのがこれで3度目なのだとか。すごい縁ですね。
さて、僕らは翌日は真砂沢を滑って剱沢を登り返して剱山荘に宿泊の予定。
天気予報では曇りのち雨。更に5日、6日と雨マークが続く…
初日は奥大日岳に登ることができて、楽しい幕開けとなったが、ちょっと予定どおりには行かなくなってきた様子。
まぁ、とりあえず明日も一日天気がもってくれるように願って就寝。
雨降らないで~。
昨年、一昨年とGWをご一緒させていただいたKさん、Yさんにお誘いいただいて今年のGWは立山・剱を滑ることになった。
立山は僕が山スキーを始めた2003年に訪れて以来となる。
今回のメインは剱岳北方の池の平山。ここはもっと以前に池の平小屋まで夏山登山で行ったことがある。
山スキーでこの「奥地」を再訪することがとても楽しみだ。
天気予報があまり良くないことと記録的な寡雪のため、どこまで行けるか不安もあるが、年に一度のGWツアー。思いっきり楽しみたい。
朝6時。扇沢ターミナル集合。
GWの賑わいで混雑するアルペンルートだったが、順調に乗り継いで室堂には9時前に到着することができた。
9時10分。準備を整えたところで、まずは一ノ越に向かう。
行けるようなら雄山に登りましょう、ということになった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/80/c890b6d31d30655b451b51fb4bde02d9.jpg)
さぁ、楽しいGWツアーの始まりです。
一ノ越まで蟻の行列。さすが立山…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/f3/300dc90a72b0de3a619f119ea8e6012c.jpg)
10時02分。一ノ越から北アルプスの展望。槍穂もよく見えた。
雪は硬く、雄山山頂からの滑降にはちょっと厳しすぎる模様。
初日から無理しても仕方が無いので雄山は諦める。
代わりに最終日に予定していた奥大日岳への登頂を今日のコースに変更。
天気予報は次第に下り坂、明日以降の好天もあまり期待できないので高曇りの今日のうちに奥大日のピークを狙っておいた方がいいのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ab/426aed37911fc55356aa23067a87a797.jpg)
目指すはあっち、奥大日。
雷鳥平方向へトラバースするが雪がカチンコチンでかなり手強い。
ガリガリガリ~っとすごい音。転んだら滑り落ちます…
結局雷鳥平まで、ろくに滑ることが出来なかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/0f/4d1f8f2df0f0c73040af1073b0c6deb9.jpg)
雷鳥沢には人の群れ。
12時05分。室堂乗越。
あたりの山々のなかでも雪の白さが際立つ大日連峰が近い。
奥大日岳といえば大きく発達する雪庇。
目の前の稜線には立派な雪庇がはっきりと見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/d0/ddd263495b17dc5f60ce4e3b52777aa4.jpg)
うーん、大丈夫か?(ちょいビビリ)
見た感じでは2,511ピークまでは無問題。その先がスキーでは厳しいようにも…
まぁ、行ってみなけりゃ分からない。慎重に行ってみましょう。
2,511ピークから先、いよいよ雪庇の斜面となってゆく。
ちょうど上から3人の登山者が下山しているところ。
下から見ていると結構際どいけど…みんなそこを歩いているから、それがルートなんでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/e0/274428aab46795c64b9428d0b3b26cee.jpg)
うーん…這松の右行っちゃっていいの?そこ行くしかない?
雪庇の幅は数メートル。
なるべく這松寄りにルートを取るが、所々にスキマ(亀裂というほどではない)があって気持ち悪い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/47/1ee9c9f98548aadfbaf6a26fb6af541f.jpg)
標高2,580m。ここは雪庇ではなく山稜の上。
先の崖の上には雷鳥のカップルがいた。
驚いたことに、ここからエントリーしているシュプールの跡があった。
あなおそろしや~。
13時29分。標高2,611m。ここが奥大日岳の山頂。
と思っていたら、どうも「山頂」はもっと先にあるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/5a/4e34630f381015128066cea154c600b9.jpg)
右奥のピークが奥大日岳の山頂。
標高は5m低くて2,605mだが、あっちに三角点があって、山頂を表す看板も置かれている。
13時43分。奥大日岳に初登頂。
とても素晴らしい雪の世界です。
西の大日岳、南には称名川の渓谷を隔てて弥陀ヶ原から立山連峰。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/d0/0852b571d38ac1d7d3429720cf86c2de.jpg)
そして北東正面に屹立するは剱岳。
いつしか雲が湧き始め、弥陀ヶ原を竜が這うように昇っていた雲が奥大日にも迫っていた。
時折ガスに巻かれて視界が遮られる。
やばいです。ガスに巻かれる前に下山しましょう。
14時31分。2,611ピークから滑降開始。
滑降は南斜面を2,500mまで斜めに滑る。
あとは室堂乗越までほぼ稜線つたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/81/89588de95fd82def44891cc04487dd84.jpg)
雲湧けば、また静かで陰鬱な山の表情。ゆっくりと僕らを遠ざける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d5/e0113b8c3d7cf1cc65f5ea0667cecf6b.jpg)
さぁ、そこに見える今日の宿まで、最後の滑り。
室堂乗越から称名川までは滑走が楽しめる。
そして称名川の上を横断して少し登り返したところで今日の宿泊先、ロッジ立山連峰に到着する。
15時32分。今日の行程を無事終了。
立山の山小屋(ホテルとかもあるけど、ここは山小屋やね)は温泉に入ることができてかなり快適。
夕食後、昨年蓮華温泉で同部屋になった長野の方と食堂でお会いしてビックリしました。
僕たちが明日以降滑る予定の真砂沢、別山沢を既に滑られたとのことで、コースの状況を教えていただく。
Kさんは山でお会いしたのがこれで3度目なのだとか。すごい縁ですね。
さて、僕らは翌日は真砂沢を滑って剱沢を登り返して剱山荘に宿泊の予定。
天気予報では曇りのち雨。更に5日、6日と雨マークが続く…
初日は奥大日岳に登ることができて、楽しい幕開けとなったが、ちょっと予定どおりには行かなくなってきた様子。
まぁ、とりあえず明日も一日天気がもってくれるように願って就寝。
雨降らないで~。
久しぶりの立山でした。遠いし、出費かさむし、混んでるし…の印象の立山でしたが、やっぱスケールでかくていいですね。
立山川源頭を覗き込んだところ、いくつかシュプールがありました。大日山頂直下からのエントリーには驚きましたが、ヒデさんも余裕でいっちゃうんでしょうか。すご…
レポが間に合わなくて…
僕たちが入ったGW期間は天気がイマイチでしたが、最終日以外は大崩れすることはなかったので、十分満足の行く内容でした。
ジャンさんが行かれる11日からは好天に恵まれるといいですね。静かな立山、ビールもぐびぐび飲んで?満喫してきてください。
っていうくらい混んでいますね。
それにしても、連休がある方が羨ましいです。
日帰りで奥大日へ登って、立山川へ滑り降りてみたいものです。
お天気が微妙ですがなんとか持って欲しいです。
今回のレポ、参考にさせていただきます。