ホリスティックライフ in 世田谷

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キーワードは、ホリスティックライフ。

山﨑峯次郎『スパイスロード』

2021-05-29 20:52:30 | 最近読んだ本
山﨑峯次郎『スパイスロード』(講談社)



昭和50年(1975年)に発行された本ですが、
最初は図書館で借りて読みました。
大航海時代やスパイスに興味を持ち始めたころ、
1990年代だったと記憶していますが、
そういった関係の本を何冊も読むと、
参考文献として何冊も紹介されていて、
それをまた読んで、と広がっていきました。
そんな時に出合ったのが『スパイスロード』。
図書館で借りて2~3回読みましたが、
ぜひ手元に置いておきたいと、
古本屋でずっと探していました。
まだインターネットでパパっと検索できなかった時代のお話です。
その後、何年も経ってから大分の古本屋さんがネットで出しているのを発見して、
ネットってすごい!!と感動して、すぐに注文しました。
でも、手に入れたということで満足してしまって、
実は全然読んでいなかったんですよね。
何年かぶりにワクワクしながら、読んでみました。



裏表紙も、こんなに素敵です。



著者は、日本で初めてカレー粉を作った人で、エスビー食品の創業者です。



スパイスの歴史から始まって、大航海時代、日本でのスパイスの歴史まで、
詳細に語っていて、現地で撮影された大量の写真も必見。



エスビー食品が提供したドキュメンタリー番組で世界各地に取材に行った際に
撮影した写真が使われています。



そう、私もこういったスパイスを求めてアジア各地を巡りました。





現在、ナツメグの主要産地となっているカリブ海に浮かぶグレナダまでも
行ったんですよね~。フロリダ経由で、プエルトリコにも泊まって。
これまでに一番時間をかけた(片道時間)旅行先かもしれません。

本当のところ、スパイスを求める旅は中断したままとなっています。
一番行きたいのは、インドネシアのテルナテ島。クローブの原産地です。
大航海時代、テルナテ島や様々なスパイスの原産地を目指して
ヨーロッパから長く厳しい船旅を続けました。

でも、そろそろ行きたいと計画を立てようと思っていたころに
現地で暴動が起こって、当分行けそうになくなってしまって、
それ以来、実現できないままです。
まあ、その頃に比べると興味も薄れてきていますが。



遠藤周作が紹介文を書いているのも目に留まりました。



こんなあいさつ文も挟んでありました。
エスビー食品から関係者に献本されたと思われます。
著者は出版される前に亡くなり、遺稿となりました。
あれっ、ということは、献本されてタダで受け取った人が
古本屋さんに売ったということですね。



1200円だった本を2000円で買ったんですけどね~。
とても貴重な本だから、いいんですけどね~。

内容をほとんど紹介していないのに、長くなってしまいました。
どうして大航海時代が始まったか、スパイスとのかかわりが
よく分かります。
コメント
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