下高井戸シネマの「地球と食の映画祭」にて、
「いのちの食べかた」を観てきました。
「未来の食卓」も非常に印象に残るものでしたが、
「いのちの食べかた」は圧巻!でした。
壮絶、とも言えます。
食べ物の生産現場を、ただただ映すもので
(撮影現場はヨーロッパ)、
ナレーションもなく、セリフもなく、音楽もなく。
スクリーンに次々と登場する現場そのものを
観客はただそのまま見るしかありません。
それがどこの現場であるか、
よく分からないものもあります。
何の説明もないので、想像するしかありません。
それでも、何の説明もいらない、
見れば分かるものがほとんどです。
生きている動物が「肉」という「食べ物」になる
その現場、それは単なる生産工場。
牛が一発で殺されて、すぐ吊り下げられて
工場の中で機械で切り裂かれて「牛肉」になっていく。
内臓は人間の手で仕分けされる。
倉庫のような広い場所で信じられないほどの数の鶏が
ベルトコンベアーで容赦なく運ばれて
何羽かずつプラスチックの容器に押し込まれていく。
工場では毛をむしられて裸になった「鶏肉」が
ぐるぐる回っている。
それが「いのち」であったことを考える隙もありません。
野菜を手で収穫しているシーンに来るとほっとするものの、
農薬か殺虫剤のようなものをぶ~んと撒いているシーンでは、
う~ん……となり。
最初から最後までドキドキの連続でした。
こういった映画の受け止め方は人それぞれでいいと思います。
人によっては、食について考えるきっかけとなればいいと思うし、
感謝していただくことの大切さが分かればいいと思うし、
そこまで行かなくても、そんな現場で食べ物が生産されている、
それが分かった、それだけでも悪くはないと思います。
わたし個人としては基本路線が菜食で、有機栽培志向なので
(両方とも「絶対」ではありません~)、
その方向は間違っていない、と確認することができました。
とにかく、一般消費者の目には触れることがほとんどない、
こういった、食べ物の生産するための現場がある、
それを伝えるには十分すぎるほどの内容でした。
言葉がなくても十分に伝わってきました。
ひっかかることが一つだけあります。
原題は“Our Daily Bread”で、
日本語タイトルとはちょっとニュアンスが違う気がします。
「いのちの食べかた」は、意図を感じさせます。
この映画を日本に持ってきて見せようとした
日本人としての意図。日本人が考えた意図。
「いのち」がこんなふうにして「食べ物」となって
みんなのところへ行って、「食べられている」のだ、
ということを強い意志でもって伝えたいという意図。
一方、原題は、映画が見せている通り、
ただ単に「日々の糧」を表していると思います。
その原題のタイトルのつけ方は「絶品」です。
日本語タイトルに、ちょっとひっかかるものがありました。
「いのちの食べかた」を観てきました。
「未来の食卓」も非常に印象に残るものでしたが、
「いのちの食べかた」は圧巻!でした。
壮絶、とも言えます。
食べ物の生産現場を、ただただ映すもので
(撮影現場はヨーロッパ)、
ナレーションもなく、セリフもなく、音楽もなく。
スクリーンに次々と登場する現場そのものを
観客はただそのまま見るしかありません。
それがどこの現場であるか、
よく分からないものもあります。
何の説明もないので、想像するしかありません。
それでも、何の説明もいらない、
見れば分かるものがほとんどです。
生きている動物が「肉」という「食べ物」になる
その現場、それは単なる生産工場。
牛が一発で殺されて、すぐ吊り下げられて
工場の中で機械で切り裂かれて「牛肉」になっていく。
内臓は人間の手で仕分けされる。
倉庫のような広い場所で信じられないほどの数の鶏が
ベルトコンベアーで容赦なく運ばれて
何羽かずつプラスチックの容器に押し込まれていく。
工場では毛をむしられて裸になった「鶏肉」が
ぐるぐる回っている。
それが「いのち」であったことを考える隙もありません。
野菜を手で収穫しているシーンに来るとほっとするものの、
農薬か殺虫剤のようなものをぶ~んと撒いているシーンでは、
う~ん……となり。
最初から最後までドキドキの連続でした。
こういった映画の受け止め方は人それぞれでいいと思います。
人によっては、食について考えるきっかけとなればいいと思うし、
感謝していただくことの大切さが分かればいいと思うし、
そこまで行かなくても、そんな現場で食べ物が生産されている、
それが分かった、それだけでも悪くはないと思います。
わたし個人としては基本路線が菜食で、有機栽培志向なので
(両方とも「絶対」ではありません~)、
その方向は間違っていない、と確認することができました。
とにかく、一般消費者の目には触れることがほとんどない、
こういった、食べ物の生産するための現場がある、
それを伝えるには十分すぎるほどの内容でした。
言葉がなくても十分に伝わってきました。
ひっかかることが一つだけあります。
原題は“Our Daily Bread”で、
日本語タイトルとはちょっとニュアンスが違う気がします。
「いのちの食べかた」は、意図を感じさせます。
この映画を日本に持ってきて見せようとした
日本人としての意図。日本人が考えた意図。
「いのち」がこんなふうにして「食べ物」となって
みんなのところへ行って、「食べられている」のだ、
ということを強い意志でもって伝えたいという意図。
一方、原題は、映画が見せている通り、
ただ単に「日々の糧」を表していると思います。
その原題のタイトルのつけ方は「絶品」です。
日本語タイトルに、ちょっとひっかかるものがありました。