ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

『農民も土も水も悲惨な中国農業』

2009-03-13 19:14:45 | 最近読んだ本
高橋五郎『農民も土も水も悲惨な中国農業』(朝日新書)

なんとも悲惨なタイトルです。
でも、中国のいくつもの農村を歩いてきた著者が
日本のマスコミでは伝えられない、
中国における農業と農民の実態を伝えています。

中国の問題は、食料自給率39%で
いまだ中国からの輸入に頼る日本に
直接かかわってくるといえます。

毒入り餃子事件を機に
中国の野菜や冷凍食品を避けるようになった消費者は
多いかもしれませんが、
実は加工食品などに使われていて、
消費者が知らないうちに口にする場合もあるのです。

まだまだ問題山積です。

レトルト食品、冷凍食品、コンビニ弁当など、
原材料が本当の意味で全部きちんと
表示されているわけではありません。

日本では「おふくろの味」が「袋の味」に
なってしまっている、と著者は指摘しています。
言いえて妙!だと感心しました。

加工食品が「袋」やさまざまな容器に入って売られ
当たり前のように「袋の味」に接するようになりました。

安全性を求めるなら、
なるべく加工の過程を経ていない食品、
つまるところは「おふくろの味」となり、
なるべく手づくりしましょう、と。

おっしゃる通りですね。

「袋の味」より、
ほんの少しだけでも、ちょっとゆでただけ、
切っただけでも、手をかけたもののほうが
おいしくいただけます。とわたしは思っています。

著者はあくまで安全性にポイントを置いていて、
フードマイレージといったことには言及していませんが、
総合的(つまり「ホリスティック」ですね!)に
安全性もエコもフードマイレージも考え合わせると、
つまりはそういうことになるのですね。

身土不二(しんどふじ)。
身近でとれたものをいただく。

話が飛躍した感がありますが、そういうことです。
自分の基本路線はいつも同じ、変わっていません。
こういう本を読むと、再確認できます。
コメント
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