ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

日本のゴーギャン、土方久功

2007-12-10 16:21:59 | 日記
「パラオ-ふたつの人生
 鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功」

世田谷美術館で開催中です。
ちょうど日曜日に「中島敦と土方久功・パラオでの友情」
と題した記念講演会があったので、
それに合わせて行ってきました。

土方久功(ひじかた ひさかつ)は
彫刻家にして詩人、民俗学者でもありますが、
日本ではほとんど知られていない存在です。
でも、パラオでは忘れてはならない人。
いまやパラオを代表する工芸品のストーリーボード
パラオの人に教えて広めた、その人なのです。

パラオの伝説や神話を木版にレリーフで彫ってあり、
博物館や土産物屋で見ることができます。

なんでまた突然パラオなの? ですね。
1カ月ボランティアで滞在したことがあるのです。
と、その話に突入すると話が長くなりそうなので
次の機会に譲ることにして。

記念講演を聞いて、土方の生い立ち、
十数年にわたり現地にどっぶり浸かって暮らした
パラオ・南洋での生活、帰国後のことなど、
いろいろ知ることができました。
作風は近いものがあるとしても、
生き方はゴーギャンとは違う……とも感じました。

展覧会のほうでは
パラオを思い出させる土方の作品の数々を堪能。
また、パラオから帰国して年月が経ったあとの作品も
南洋をテーマとしたものがたくさんあったのが印象的でした。

その土方の作品はほとんどが世田谷美術館蔵。
どうしてかと思ったら、
帰国後は世田谷の豪徳寺に住んでいた関係で、
土方の死後、妻が世田谷美術館に寄贈したそうです。
なるほどなるほど。

ところで中島敦に関しては……
全くといっていいほど知りません。
が、当時の南洋について触れた小説はほとんどなく
貴重な存在、帰国後1年もしないうちに急死、
もっと作品を残してほしかった、
とのことなので、少しかじってみようと思います。
コメント
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