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ミドリザクラ・3~野生種

 今年のソメイヨシノの開花は当初は暖冬の影響でかなり早いと予想していたが、3月になってから冬のような気温が続き蕾の成長が遅れて去年の今頃は満開だったが今年はまだ咲いていない。予想では東京は今日が開花予想日だが果たして靖国神社の標本木の様子はどうだろう。
 写真は柳沢バス停付近の斜面に植栽されている「ミドリザクラ(緑桜)」。マメザクラの紅紫色系の色素を欠いた野生種で「リョクガクザクラ(緑萼桜)」とも呼ばれている。大正5年に御殿場で山出半次郎氏などにより発見され牧野富太郎博士によって命名された。学名は山出氏に因んで“Cerasus incisa f. yamadei”とされている。花期はオオシマザクラやソメイヨシノより少し早くここでは既に満開になっていた。ミドリザクラはバラ科サクラ属の落葉小高木。
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イヌノフグリ・4〜果実

 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」。本州以南に分布する在来種でかつては道端で普通に見られたようだが、今は外来種のオオイヌノフグリに押されて生育地がかなり狭められている。当地では残念ながら見られず公園などで保護されているものしか見られない。写真は果実で直径2~3ミリの球形が2つあるように見えるが実際にはヒョウタンのようにくびれたひとつの蒴果になる。この姿を犬の陰嚢に見立てている。
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