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トウゲシバ・1~谷戸

 ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の「トウゲシバ(峠芝)」。北海道から沖縄に広く分布する常緑性シダ植物で林内のやや湿った日陰に生育している。当地の“由木の植物目録2020”には『各地の杉植林地や広葉樹林下に点在』とあり産量は『少』となっている。私は数年前からこのシダを探し求め時には奥高尾の杉林を歩き回ったこともあった。しかしなかなか見つからず半ば諦めかけていたところ、先日、当地の愛好家の方から『ありました!』という朗報があり、堀之内地区の谷戸の奥でやっと実物を見ることができた。草丈は10~20センチで葉は茎の周りにらせん状に付く。葉は倒披針形や長楕円状披針形になり縁には不揃いな鋸歯がある。
 近年の植物分類はDNA解析によるAPG分類体系が採用されており、それに基づく“日本維管束植物目録(米倉浩司著)や”植物分類表(大場秀章著)”などではリストの一番先頭にこのヒカゲノカズラ科が登場する。
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アオイスミレ・4~片倉城跡公園

 片倉城跡公園の「アオイスミレ(葵菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でスミレの中では早春にいち早く咲き始める。その葉の形がフタバアオイに似ていることから名付けられている。咲き始めの頃の葉の直径は2センチほどだが花後には5センチにもなり、その葉をフキに見立てて「ヒナブキ(雛蕗)」の別名がある。
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