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ヒメヒオウギズイセン

 松が谷中学校横の遊歩道に咲いている「ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)」。アヤメ科クロコスミア(Crocosmia)属の多年草で、ヒオウギズイセン(檜扇水仙)とヒメトウショウブ(姫唐菖蒲)の交配によりフランスで生み出された園芸種。日本には明治時代中期に入ってきた。ヒオウギの“ヒ”は“緋色”の“ヒ”ではなく“檜扇”の“ヒ”。つまりヒノキの薄皮で作られた扇のことで奈良・平安時代の頃に宮中で使われていたもの。ヒオウギの葉の拡がる様子を扇に見立てている。ヒメヒオウギズイゼンは「モントブレチア(Mntbretia)」の名で流通しており、また各地で野生化して当地でも道端や野原で良く見掛ける。
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ヤブコウジ・2~サクラソウ科

 サクラソウ科(←ヤブコウジ科)ヤブコウジ属の「ヤブコウジ(藪柑子)」。初夏に葉腋に直径8~9ミリの下向きの花を数個付け、果実は晩秋に赤く熟す。センリョウやマンリョウに対して、ヤブコウジは「ジュウリョウ(十両)」とも呼ばれている。
 さて旧ヤブコウジ科は木本やつる性植物を中心とした科で、サクラソウ科は草本植物が主な科だった。両者は木本か草本かで分けられていたが、APG体系ではサクラソウ科に統合され、ヤブコウジ科の名前は消滅した。
(伊藤元己・井鷺裕司著『新しい植物分類体系 APGでみる日本の植物』より一部引用)
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