奥高尾“もみじ台”の手前で見つけた「ツルウメモドキ(蔓梅擬)」。高さ10メートル以上のスギの上部に蔓を伸ばしている。ひと休みで立ち止まって水を飲み見上げたところにちょうど赤と黄色が見えた。ほとんどの登山者は足元を確認しながら歩いていくので、この高い位置にある果実に気付く人は少ないだろう。
長池公園外周で見られる「クマシデ(熊四手)」。カバノキ科クマシデ属の落葉高木で高さは10~15メートルほどになる。花期は4月頃で果穂の長さ5~6センチ。アカシデやイヌシデに比べると果穂は密に付き丸々と太って見える。1枚の果苞の基部に小さな果実がある。
東京都立大学“サル山”に生育している「キハギ(木萩)」。マメ科ハギ属の落葉低木でヤマハギなどに比べると幹がしっかりしているので“木”の名が付けられている。花は7~9月にポツリポツリと咲いてそれほど花数は多く感じられないが、果実は思いのほか枝にたくさん出来ていた。果実は長さ1.5センチほどで、中に長さ3.5~4ミリの種子が1個入っている。
奥高尾“一丁平北巻き道”で見られる「クサボタン(草牡丹)」。キンポウゲ科センニンソウ属の落葉低木で雌雄異株。写真は雄株で花後は花柄だけが残りその先には果実は出来ていない。昨年は開花を確認しただけだが、今秋には雄花と雌花を比較してみたい。
マメ科ハリエンジュ属の「ニセアカシア(贋あかしあ)」。北アメリカ原産の落葉高木で初夏に香りの良い花を咲かせるが、その枝にはトゲがある。葉痕はいつも面白い顔を見せてくれ、今回は目がつり上がったキツネ顔に見えたが、良く見るとその下に眠そうな垂れ目の顔が見えた。