労働は義務だ。

３流高校に通っていたころ、同級生は将来の夢や
目標も無く、卒業して働くことを嫌がってた。　
そいつは、別に財産家の息子でもなく、裕福な
家庭でもないから、自分で稼がなくては生きていけない。　
そんな現実を受け入れたくない未熟な子供だった。　
金を持っているおばさんのひもにでもなるかなぁ～～
などと言っていたこともあった。　
何だ、お前がひもなんてなれるか？！　
とも思っていたが。。。　

労働は日本国憲法でも定めるが、国民の義務だ。　
いや、人間の義務だ。　
働かずもの食うべからず。　
きまじめな親父にこれを行動で教えられた。
休みは日曜祭日だけ、夏休みも無い、連休はＧＷと
正月だけ。　
朝、6時起床、7時前に家を出て8時前には現場に
行き働き始め6時にあがる、毎日そのリズムは
崩さない。　どんなに深酒しても遅刻したことは
一度もないだろう。　
何よりも働くことと酒が大好きで、働いた後の酒が
格別だ。　
働くことと酒がセットとなっている。　
なので、働かなければ美味しい酒が飲めないので、
仕事は絶対に休まない。　
こんな親父は不器用で、仕事ができなくなったら？！　
生きがいは？！　と心配していたのだけど。。。。　
こんな人間はそんなにいないが。　

ブーズカフェ開業時、風貌がおかしなおじさんが
来店したことがある。　
そのうち頻繁に来るようになり、話をよくした。　
このおじさん、バブル当時に新宿でおかしな格好をして
自転車に乗っている有名はおじさんだった。　
そんなおかしなおじさんは有名人も知っていて、ビートたけし
さんにもおもしろがられ、よく呼び出されたらしい。　
それがこの人の自慢だ。　
この人、財産家の親、親戚がいるらしく。　
生涯、働いたことがない。　
働かなくてもお金が手に入るからだ。　
これは、一見うらやましいが、こんなに不幸な人間は
いないのだ。　
自分で働いてお金を稼いだことがないので、お金のあり
がたさが分からない。　
お店で支払う時は必ず札で払うらしい。　
小銭が嫌いなんだと。　
小銭は誰かにくれてやるか？！　
銀行で札にしてもらうらしい。　
一度、釣銭がない～～と言っていたら、この人が
袋から大量の小銭をくれたことがあった。　
金額にしたら、何千円にもなるのだけど。　
毎月、親族にお金をもらいに行っているらしいが。　
ここ最近、このおじさんクルマに乗っていない。　
どうもクルマが動かなくなったらしい。　
だが、クルマを買うほどの金はもうくれない。　
なので、この山中湖で自転車で移動している。　
最近、自転車に乗っているのを見かける。　
働かない人間は、まともに生きていけるわけがないと
ず～～と思っていたが。　
やっぱりだ。。。。　
昨日、コンビニで偶然その人と遭遇したが。　
顔色が病人だ。　
たぶんもう内蔵が侵されているのが分かる。　
お風呂もしばらく入ってないのだろう、浮浪者並みに
凄い体臭だ。　
お金をもらえる金額がかなり減ったのだろう。　
ギリギリの生活をしている感じだ。
所得税を納めたこともない人間が、生活保護を
受けられるのか？！　分からないが。　
このままだと、たぶん長くない。　
これは自業自得だと思うので、当然の結末ではある。
亡くなっても、骨を拾ってくれる人がいるのか？！　
分からないが。。。。　
これが自堕落の究極だと思ったのだった。　
なんでもいいから一生懸命働くこと。　
それが人間の義務であり、幸せをつかむ大前提なのだ。　

偉そうに言ってますが～～～！！
一応、あたしたちは～～、先月の２４日から
年末年始ず～～と休まず働いております。　
家内はタルト作りで11月末からず～～と休み無しです。　
それでも税金が払えないのだから。。。。。。　
生きて行くのは大変なのです。　

だけど、しっかりした親のおかげで、来週母親を
連れて（資金はぜんぶ親もち）ワイハに行ってきますよ～～。　
70歳のお祝い～～と初の海外と言うことで、連れていきます～～。　

うちの母親もまだ現役で働いております。
看護師だったのを活かし、介護の現場で活躍してます。　
働けるまで働くのが一番幸せだと思う。　
そのご褒美でワイハ～～、いいではないですかぁ～～～。　
あたしも生涯、お店で料理を作り続けるつもりです。　
ここにお客様がいらっしゃって頂ける限り。