長電話

~自費出版のススメ~

それでも辺野古に基地はつくれない

2010-06-01 | 政治
沖縄の米軍基地問題は、世論の支持のない政権の外交交渉で足元を見透かされ、米ロードマップにも明記されているグアム移転の主張もせず、反米で国論を盛り上げることもできず、その虚言癖で取り返しがつかない位に信用を失っている総理によって、迷路にはまってしまいました。

原発やダム、空港などと違い、基地は強制退去などを国の権限ではできないことになっていることから、日米が合意したところで、現実的には辺野古基地は造れません。

そうすると、普天間維持はアメリカも嫌がっているので、「歓迎」しているグアムに移すことになってめでたく問題解決、なんてことになりゃしないか、てな説もあり、実際亀井大臣などは、このままでは基地などできないということを知っていながら辺野古移転の閣議決定に署名しています。政権離脱などせずとも、超法規的措置でもない限り、辺野古はないのです。

政治主導という美名のもと、言を左右する総理、協力しない閣僚や党(もちろん官僚も)のおかげで、危険な普天間からの海兵隊の撤退という基本線から離れ、社民党政権離脱、首相退陣騒ぎ(責任を取るタイミングを考えれば今はまずないと思う)などとすっかり国内政局というちっぽけなお話に収まってしまっている基地問題。今回は争点にもなりませんので、結局沖縄は中ぶらりんのまま、各党はくだらない思惑含みで参議院選挙に走りはじめました。