まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「僕だけがいない街」Another Record

2017-06-27 23:02:54 | 読書のすすめ
きょうもくもりでしたね。

さて 三部けい原案 一肇[著] 「僕だけがいない街 Another Record」を読みました。
僕だけがいない街 Another Record (角川書店単行本)
三部 けい
KADOKAWA / 角川書店


三部けいによる漫画が 2016年1月よりアニメ化され
さらに 実写映画化もされました。
その作品を別視点より描いたものです。

人とは異なる能力をもつ主人公が ずっと後悔していた過去を全力で変えるという物語。
主人公 藤沼悟は 何か理不尽な事が周囲で起きると(例えば居眠り運転による交通事故) 
その直前まで 何度もタイムリープし その過去をいいように書き換えなければ 
例えば 事故で人が死なないように助けなければ 
また何度でもそこに戻されてしまうという特殊能力を持っている。
(作中では”リバイバル”と読んでいる)

悟は 小学生のころ北海道に住んでいて 当時世間を騒がせていた連続児童殺害事件で
友達と同級生を二人喪っている。
そして そのことをとても後悔している。
犯人も未だ逮捕されていない。

現在は売れない漫画家をしながら ピザ宅配でアルバイトする毎日。
そんななか同僚の少女がストーカーに殺害されるのを 阻止しようとして
逆にその犯人として 警察に逮捕されそうになる。
その際中 リバイバルが起きて 悟が戻ったのは あの小学生時代だった。


と言う感じのストーリーなのだが とてもよく練られていて
キャラクターも極立っていて 放映当時 かなり楽しみにしていた番組だった。

この本は その漫画原作者原案で 連続児童殺人の犯人の手記が主となる小説である。
つまり 実に37人を殺害している連続殺人犯の視点で描かれたアナザーストーリーと言うわけだ。

この手記が見つかったために、精神鑑定が行われ、1審の死刑判決に対し、
2審は、逆転無罪が言い渡されてしまった。
そして迎える最高裁。連続殺人犯八代学の 弁護を引き受けるのは、
小学生の時、八代学の殺人をリバイバルしてきた悟と一緒に阻止した同級生で、
今は弁護士の小林賢也。

同じ事件を別の視点で見るというのは ともかく興味深かった。
でもオリジナル漫画もしくはアニメをご覧になっていないとわけがわからないかもしれません。

普通人の皮を被っていた八代学が、どうしてこんなことをするようになったのか?
あまりにも自己中な言い訳なれど腑に落ちます。
そして原作で悟たちが決して負けなかったことが思い出され胸が熱くなります。

まずは原作漫画またはアニメを是非読んで見ていただきたいけれど、ほんとうに面白いです。
おすすめです。

いがぐりおは リバイバルしたことある?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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2 コメント

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Unknown (maki)
2017-06-28 04:50:02
おはようございます。
たくさん読んでいらっしゃいますね、羨ましいです。
きのう『たった。それだけ』を帰りに買ってきましたが、読むには至っていません。
今朝も5cmほど開けた窓からの雨音で目が覚めました。梅雨なんですね。
早く父が退院して花子が落ち着けばいいんですが・・・。
最近ちょっとイラッとすることが多くなりました(笑)
返信する
makiさんへ (まんじゅう)
2017-06-28 09:42:09
おはようございます。

「たった、それだけ」手に取っていただけ手嬉しいです。^^
お父様の退院が待たれますね。
その前に、makiさんと花子ちゃんがまた仲良くなれるといいですね。
花子ちゃんの可愛い写真お待ちしています!
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