まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

笹生陽子「楽園のつくりかた」

2017-07-13 07:42:13 | 読書のすすめ
昨日は 館林37.4℃。
あんなに甘やかされた百葉箱の中の温度だから
体感は軽く40度超えていたのでは?

そして夕方からゲリラ豪雨。
道が突然川みたいになり 雨で前は全く見えないし
もう生きて帰れないかと思うくらいでした。TT

皆様のお住まいの地域は大丈夫でしたか?

さて 笹生陽子「楽園のつくりかた」を読みました。

楽園のつくりかた (講談社青い鳥文庫)
笹生 陽子,渋谷 学志
講談社



ジャンルで言うと青春ストーリーとかになるのかな?
対象はおそらくいわゆるヤングアダルト(中高生)。

中学2年の優は 進学校に入学してこれからってときに 
父の祖父が住んでいる田舎へ 母と二人で引っ越すことになる。

引っ越した先の中学校は 村の過疎化で子供が激減しており
全校16名 中学2年に至っては 優を入れてたったの4名という人数。

ふてくされて不満たらたらの優に クラスメートはそれなりに優しく接してくれる。
お猿みたいなお調子者山中。
マスクで顔を覆って一言も発しない宮下まゆ。
かなりの美少女一之瀬ひかる。

しかし 一之瀬が案内しながら教えてくれたことは
地元の子は山中のみで 宮下と一之瀬は山村留学生であること。
そして 美少女だと思っていた一之瀬は実は男子だった。

ともかく田舎で学業がどんどん遅れていく上に
まともな友人もいないと 不平しか抱かない優。

でも母はもちろん 海外赴任中の父も滅多にメールの返事をくれないし
くれても 都会に帰りたいと言う優の意思は無視だ。

そんななか 少しでも町に行きたいと思い 
小さな街に出て不良に絡まれる優。

さて 優の生活は どうなるか。

隠れていた本当の真実がやがて明らかになる。



笹生さんの本は これで2冊目。
確かこれがデビュー作だと思った。

なんにでも不平たらたらの優。
そんなの生きてても楽しくないじゃん!
と 思いながら読んでいたら まさかの展開。

世の中いろいろな人がいるけれど 
それぞれの事情なんてひとつひとつはわからない。

伝えなくても察してよ!

というのも甘えている気がするし
かといって

分かってもらえなくていい。

と心を閉ざすのも淋しすぎる。

人との距離感は大人になっても正直良く分からないけれども
思春期の頃は もっとかなという気がする。
でもなんか突っ走ってたけどなあ、あの頃。
今思うと周りにも自分の環境にも恵まれていたんだなあと痛感するが
その時って ありがたさに気付かないものなのよね。

そんなわけで 「楽園のつくりかた」
優が 意に染まぬ田舎の別天地で 楽園を作れるのか?
見守ってやってください。

いがぐりおは どんなのが楽園だよ思う?え・・・温泉?^^;
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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2 コメント

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Unknown (maki)
2017-07-13 20:29:12
こんばんは。
美少女のはずが、男子!でも、思うんですよ。
最近は、看護師さんでもなぜかいつでも美女に変身できる男子が多いんです。
舘林の気温って凄いですね。でも仰るように、実感する気温は
発表より5℃くらは高いんじゃないかと感じます。
ベランダの薔薇と新鮮野菜が楽しませてくれて、花子がもうちょっと我儘を控えてくれたら、そこが楽園かもしれません。ささやかすぎますね(笑)
返信する
makiさんへ (まんじゅう)
2017-07-14 07:41:10
おはようございます!

男前な美女看護師さんが多いということでしょうか?
本当に毎日暑いですよね。
あまりの暑さに夜熟睡できず
元気印の自分が体調が悪いです。
花子ちゃん、この環境に慣れるといいですね。^^
返信する

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