まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

柚木麻子「BUTTER」

2017-10-31 07:42:34 | 読書のすすめ
ずっと寒いですね。
もうこのまま冬になるのかな~^^;


さて 柚木麻子の「BUTTER」を読みました。

BUTTER
柚木 麻子
新潮社


梶井真奈子。
つきあっていた3人の男性を保険金目当てに殺したことで収監中。

世論は 梶井が3人を殺したことより 彼女が別に美しいわけでもない
普通・・・いや むしろ太った不細工な女であることに注目した。

梶井は自分の若いころを 「ティファニーで朝食を」のホリーゴライトリー
(オードリーヘップバーンが演じた娼婦)のような生活だったとブログで語っていた。

また「サロンド ミユコ」という高級な料理教室にも通った 食通。
自身のブログでも 食に関する内容が多かった。

男性週刊誌記者の町田里佳は そんな梶井を取材することになった。
何度面会を申し込んでも 無視され拒絶される毎日。
途方に暮れていると 親友の伶子が アドバイスをくれた。

「あなたの料理のレシピに興味があります。」
と手紙を送ることだ。

こんなことで・・・と 里佳は思っていたが
以外にも梶井は面談を許諾する。

そして 梶井と里佳の奇妙な関係が始まった。



さて 「アッコちゃんシリーズ」で有名な著者。
どちらかというと さっぱりすっきり系の話が多いが
結構 どろどろした話も書く。

こちらはドロドロ話。

食に 特にBUTTERにこだわる梶井に影響され 食に関心を持ち
いつのまにか 10キロ近く太っていく 里佳が怖い。
洗脳ってこういうことなのかと ぞっとする。

そんな里佳を救おうと秘密裏に動いていた伶子も 梶井によって激しく傷つけられる。

言葉やしぐさで人を操る不思議な女 梶井。
彼女は本当に3人の男たちを殺したのか?



子のままドロドロするのかな・・・と 読むのがゆっくりになってしまったが
後半は 大分盛り返す。

読後感は それほど悪くないけれど 
「アッコちゃん」シリーズを念頭に読むと
肩透かしをくらうかも。

ドロドロが嫌いでない方は ぜひどうぞ!

いがぐりおは ドロドロとさっぱりどっちが好き?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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コメント (2)
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