今日は久々に暑くなりましたね。
といっても31℃かそこいら。
普通の暑さだね。
さて 柚木麻子の「王妃の帰還」を読みました。
聖鏡女学園中等部二年の前原範子。
クラスでも地味なグループ四人組に属している。
そんな範子が心の中で『王妃』と呼んで憧れている同じクラスの滝沢さん。
『王妃』は、クラスの中で中で最も上に位置する
美少女ぞろいの“姫グループ”のリーダーであり、クラスに君臨していた。
しょっぱなから『王妃』が、クラスメートの鞄の中に自分の時計を入れ
その相手を泥棒呼ばわりするという自作自演の罪に問われることから始まる。
『王妃』はあっさりその罪を認め、
結果”姫グループ”からもクラスからもはじき出される。
その様子を見かねて、自分たちのグループに入れてしまった
お人よしの範子達は、すぐにそれを激しく後悔することになる。
『王妃』こと滝沢は、容姿端麗だが
限りなく我儘で、空気を全く読まない女だったのだ。
読者は読むうちに範子が歴史オタクで、特にフランスが好きであることを知る。
たった一日でクラスの頂点から底辺に突き落とされる
『王妃』とマリー・アントワネットがリンクする。
「女子校あるある」を楽しみたいなあと思い手に取った本書。
大当たりでした。
ストーリーは王道から外れていませんが、その間がなんとも上手い。
『王妃』である滝沢に憧れ魅かれる範子が
地味だがあくまでフェアにクラス内のカースト制度と闘い
友を守ろうとする姿に打たれます。
『王妃』の魅力も徐々に伝わってきます。
ラストもとても印象的で、読後感も爽やかです。
ああ、こういう風に
自分たちにとって大切な物のために全力を尽くしていた時代あったなあ。
そしてそれは、全然無駄じゃないのよね。
若さゆえの一生懸命さは、尊いし、美しい。
時には過ちすら愛おしい。
そんな胸がキュンとする物語。
女子の皆様にはもちろん、女子とはなんぞや?と思う男子の皆様も是非ご一読ください!
女性の醜さや汚さ、弱さ。
そして気高さや美しさ、たくましさの原点が理解できるかもしれませんよ。
お勧めです。
いがぐりおは、マリーアントワネット好き?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/

といっても31℃かそこいら。
普通の暑さだね。
さて 柚木麻子の「王妃の帰還」を読みました。
![]() | 王妃の帰還 |
柚木 麻子 | |
実業之日本社 |
聖鏡女学園中等部二年の前原範子。
クラスでも地味なグループ四人組に属している。
そんな範子が心の中で『王妃』と呼んで憧れている同じクラスの滝沢さん。
『王妃』は、クラスの中で中で最も上に位置する
美少女ぞろいの“姫グループ”のリーダーであり、クラスに君臨していた。
しょっぱなから『王妃』が、クラスメートの鞄の中に自分の時計を入れ
その相手を泥棒呼ばわりするという自作自演の罪に問われることから始まる。
『王妃』はあっさりその罪を認め、
結果”姫グループ”からもクラスからもはじき出される。
その様子を見かねて、自分たちのグループに入れてしまった
お人よしの範子達は、すぐにそれを激しく後悔することになる。
『王妃』こと滝沢は、容姿端麗だが
限りなく我儘で、空気を全く読まない女だったのだ。
読者は読むうちに範子が歴史オタクで、特にフランスが好きであることを知る。
たった一日でクラスの頂点から底辺に突き落とされる
『王妃』とマリー・アントワネットがリンクする。
「女子校あるある」を楽しみたいなあと思い手に取った本書。
大当たりでした。
ストーリーは王道から外れていませんが、その間がなんとも上手い。
『王妃』である滝沢に憧れ魅かれる範子が
地味だがあくまでフェアにクラス内のカースト制度と闘い
友を守ろうとする姿に打たれます。
『王妃』の魅力も徐々に伝わってきます。
ラストもとても印象的で、読後感も爽やかです。
ああ、こういう風に
自分たちにとって大切な物のために全力を尽くしていた時代あったなあ。
そしてそれは、全然無駄じゃないのよね。
若さゆえの一生懸命さは、尊いし、美しい。
時には過ちすら愛おしい。
そんな胸がキュンとする物語。
女子の皆様にはもちろん、女子とはなんぞや?と思う男子の皆様も是非ご一読ください!
女性の醜さや汚さ、弱さ。
そして気高さや美しさ、たくましさの原点が理解できるかもしれませんよ。
お勧めです。
いがぐりおは、マリーアントワネット好き?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
