今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダムUC⑧ 宇宙と惑星と 著/福井晴敏 原案/矢立肇・富野由悠季 2011年2月1日 角川書店

2015-07-05 08:37:48 | ガンダム
『ラプラスの箱』を巡る争奪戦は、連邦とネオ・ジオンという垣根を越えて運命の人々を集結させた。ザビ家の忘れ形見であるミネバの言葉によって、双方が協調しかけたと思えたその時、最悪の裏切りがバナージを襲う。これが現実――人の融和はありえないと断じる「シャアの再来」フル・フロンタルに対して、バナージが命がけで紡いだ返答は――。ベストセラー作家・福井晴敏が放つガンダム巨編第8弾、いよいよクライマックスへ!
裏表紙より。

前回のまとめ
・白うに対黒うに第2ラウンドを経てマリーダさん救出に成功
・ユニコーンとガランシェールは宇宙に戻りネェル・アーガマ隊と合流
・振られタッグ結成
以上!
・・・あー1か月も経ったのか。え、そんなに?



(地球の重力で鍛えられましたからね。トリントン基地での借り、今日こそ返させてもらいまっせ)
トリントン基地襲撃から3日・・・
散々してやられたトライスターの面々は、損傷の激しいラー・カイラムを離れガランシェールを追って宇宙へ上がっていました。
見失っていたガランシェールをようやく発見し、トライスターをはじめとするMS隊が接触を試みようとしたその時・・・なんと彼らの母艦《キャロット》が撃沈されてしまったのです。

 拡がった火球が急速に冷やされ、真っ二つに折れた船体が滞留するガス雲の中に取り残される。(≪キャロット≫が・・・・・・!)と叫んだ誰かの声が白熱する頭に突き立ち、ナイジェルは無数の破片に紛れた敵機を目で追った。飛散した破片のひとつを蹴り、素早く軌道を変えると、今度は《テネンバウム》を目がけて背中の羽をひるがえす。その機影が拡大ウインドに補足・CG補正され、鮮烈な赤色をナイジェルの網膜に焼きつけた。
「赤いモビルスーツ・・・・・・! あれが――」
久しぶりの登場ー!
その後あっさり《テネンバウム》も沈め、ついでに名無し兵のジェガンもサクサク撃墜。

新型のローゼン・ズ―ルに乗ったアンジェロと共に無双するフロンタル・・・
に、待ったをかけたのは我らがトライ☆スター!

「大佐にナギナタを使わせるのか・・・・・・!?」
『完璧な連携』でアンジェロを慌てさせるも、結局決着はつかず。
最終的にナイジェル機が片腕をやられたとはいえ、フロンタルのシナンジュと唯一まともに戦えた優秀なその他大勢。今後も目が離せない。

なお肝腎のガランシェールは無人で自爆装置を積んだ囮
『一杯食わされたようだ』と言いつつも『スポンサーに一肌ぬいでもらう』と余裕を見せるフロンタルでありました。



見事囮作戦を成功させたネェル・アーガマは、地球のブライトさんと通信中。
(ジオン残党軍の襲撃を利用して、参謀本部から諸君らを掠め取ったんだ。バレれば、よくて軍籍剥奪。悪くすれば銃殺だな)
ブライトさん、胆力ありすぎる。

「現在の参謀本部は、ビスト財団と移民問題評議会の権力闘争の場と化している。『箱』に深く関わってしまった我々は、どちらに与しても闇に葬られてしまうかもしれない。この状況を生き延びるには、さんざん巻き込まれてきた宝探しに自分から乗り出すしかないということだ。覚悟してくれ、などと格好のいいことは言わん。こんなバカなことにつきあって死ぬ義理は、我々にはない。全員、死ぬな。以後、我々は生き延びるためにのみ戦う。生き延びてみせることが、このクソッタレな現実に対する唯一最大の抵抗と心得てもらいたい」
これがあのオットー艦長の言葉だって・・・?
そらレイアム副長も『惚れました』言うわ。



「同じ立場として、船を失う痛みは想像がつく。キャプテンが《ガランシェール》の供出を認めてくれたお陰で、我々は安全な航海ができる。あらためて礼を言います」
 そう言い、オットーはジンネマンに手を差し出した。少しためらう素振りをみせたあと、「痛み入ります」と応じたジンネマンがその手を握り返す。国の違いなど問題ではない、職責の重みを知る者同士の礼節が仄かな熱になって伝わり、バナージは重苦しい胸がじんわり温まるのを感じた。焦っても始まらない。現に最初の一歩は踏み出せたのだ。時間をかければ、きっとみんなうまくやっていける。そう思い、知らず緩んだ頬をオードリーの方に向けたが、彼女の表情はどこか暗かった。ジンネマンの横顔を窺い、こちらの視線に気づくと、エメラルド色の瞳が力なく伏せられていった。
イイ話だなー・・・ってところなのに、若干様子がおかしいオードリー。
姫様といえども、妙なフラグを立てるのはご遠慮いただきたいですナ・・・ナ。



「強化人間みたいに、記憶を操作されていないか。体をいじられていないか」
「どうしたんだ、急に・・・・・・」
「確かめたいんです。ここでこうして話している自分が、本当の自分なのか。ニュータイプみたいに戦ってこれたのは、誰かにそう仕向けられたからじゃないのかって」
医務室でハサン先生に頼み込むバナージ。
アルベルトの「バナージ強化人間説」をまだ気にしていたようで・・・
どうもかーなり不安定な様子。

「たとえ他人の操作を受けていたとしても、あなたがこれまでにしてきたことは覆らないし、あなたという存在が否定されるものでもない。それでいいのではないですか?」
ここでアルベルト抹殺のためにネェル・アーガマに乗り込むも失敗、負傷して医務室送りになっていたガエルさんが登場。
ガエルさんはバナージの不安を取り除くことができるのか。



 静止衛星軌道を通過すれば、機体にかかる地球の重力が明瞭に意識されるようになる。引っ張られるに任せ、四時間以上も慣性飛行を続けた先に、目的の艦影はあった。
「でかいな・・・・・・」
フロンタルに母艦を落とされたトライスター他数名のロンド・ベル隊員は、『食うや食わずで丸一日』かけてドゴス・ギア級宇宙戦艦《ゼネラル・レビル》と合流。
この『大艦巨砲主義の権化』(頭の悪い戦艦でも可)が今後「箱」の争奪戦に参加することに。

なお同じタイミングであの黒いユニコーン、バンシィも合流したのでありました。
あんな化物機体をまた実戦配備・・・一体、パイロットは何ナスなんだ・・・!?

あ、バンシィがいるってことは当然あいつもいる訳だよネ。
「事情が事情であるから、本作戦に友軍の増援は望めません。すべて本艦が単独で実施する隠密作戦となります。一年戦争を勝利に導いた英傑、レビル将軍の名を戴いた本艦に相応しい任務とは言えませんが、事は重大です。《ネェル・アーガマ》に搭載された新型モビルスーツは、宇宙軍再編計画の柱のひとつ、『UC計画』の所産であります。これをネオ・ジオンい奪われることは、再編計画の頓挫を意味します。栄えある地球軌道艦隊の旗艦として、連邦の威信を体現する艦として、本艦はそのような事態を断固として阻止しなければなりません。
長いから以下略。
これがあのアルベルトの言葉だって・・・?
ババアも驚くほどのしっかりした演説じゃないの。
兵はロクに聞いてないっぽいけど。


《ガルダ》を脱出して以来、マーサは極東のマツシロ基地に身を寄せている。付かず離れず、中央の動きに目を配るには都合のいい場所らしく、(とりあえず、ブライト艦長の更迭は確定したわ)と言い、椅子の背もたれに寄りかかったマーサの顔には、ここ数日の狂騒を楽しんでさえいる風情があった。
『極東のマツシロ』て、もしかして長野県の松代?
・・・ちゃーんす。
ミサトさん!3号機の機動実験やりましょう、今日中に!



囮に一杯食わされたフロンタルは、スポンサーをつついてジオン共和国軍を動かす。

「しかし、当てになるのでしょうか?敗戦時の条約で骨抜きにされて、共和国軍は軍にあって軍に非ずの状態です。実戦を知らず、国家だ主権だと浮かれているだけの連中に――」
「できるさ。駒さえ配置しておけば、《木馬もどき》の方から位置を教えてくれるよ」
・・・一体どういうことだってばよ!?

「人の心は謎だが・・・・・・恨みは、簡単に消えるものではない」
ネェル・アーガマの中で連邦に恨みって・・・
そんなまさか・・・



『やさしい方でした。やさしさを活かすためには、強さと厳しさが必要であることを知っておられた。その厳しさが、時に冷酷な能力主義者と見られることもあったのでしょうが、それこそやさしさの意味を取り違えた者の見方です。現代の人は、無責任なやさしさで現実をごまかすのに慣れていますからね』
ガエルさんのカーディアス評。
これを聞いても『戦争商人』に過ぎないのではという思いが消えないバナージ。
ガエルさんによるカーディアスの、そしてバナージの心情考察が続く。

 あなたは、そんな父上の想いを無意識に感じ取っていた。そして母上の想いも・・・・・・。だから記憶を閉じた。どちらの想いもわかるから、自分が引き裂かれないようにするために。確かに尋常なことではありません。あなたの中に眠る資質、強い精神力がさせたことでしょう。しかしそれは、無理やり植えつけられたものではない。記憶の封印が解けつつあるなら、よく思い出してみてください。父上が、あなたを薬漬けにするような男であったかどうか』
『そうでなければ、あなたが《ユニコーン》を乗りこなせた道理はない。真のニュータイプと認めたからこそ、あれはあなたをここまで導いたのです』
『《ユニコーン》が・・・・・・?』
ラプラス・プログラムは『箱』に関する座標を示すだけではなかったんだよ!
さぁ皆様ご一緒に、ハイ!ナ、ナンダッテー!?


『箱』を託すに足りる者――真のニュータイプ。根拠があるようなないような、取り留めのない話というのが第一印象だった。そんなことで『箱』の鍵を世に放ったのかと呆れる傍ら、そんなものにでもすがらずにいられなかった父の胸の内も想像できて、結局は笑うしかない、諦念めいた可笑しさの種ひとつがバナージの中にぽつんと残された。
 なんと壮大で、バカらしくさえある計画であったことか。実在も不確かなものにすべてを賭けた父は、とんでもないロマンチストであったのだろう。狡猾な戦争商人を演じようとして演じきれず、ここではないどこかに目を向け続けた人だったのかもしれない。その理解は、母への誠意を貫き通してきた男という話と響き合い、共感できる人の像になってバナージの中に結実した。
・・・・・・

 同じ人間として、男として、少しは現実の重みを学んだいまなら、その不完全さも含めて肯定できる。そう、父もバナージのことが"わかる"と言っていた。わかることが"うれしい"とも。わだかまっていた不安や怒りが溶け消えてゆく一方、もうこの思いを伝える先はないという口惜しさが熱になって溢れ出し、じんと鼻のあたりに内圧が凝るのをバナージは感じた。もう会えない。やっとその背中が見えるところまで追いついたらしいのに、触れられない。肩を並べて話すことも、いつか向き合って酒を酌み交わすことも――最後に一杯の水を飲ませてやることさえできなかった。あんなに血を流していたのに。きっと喉が渇いていたはずなのに・・・・・・。
・・・肯定できる材料が残っていたのは裏山。

まぁともかく、ガエルさんとの会話で『課せられた重みを実感』しつつも『足場が定まったような落ち着きも得られた』バナージでありました。



意識を失ったままのマリーダさんを見舞うジンネマン。
実はキャプテンも今後についてお悩み中でありました。
 ジオンの軍人である自分が、連邦の艦に乗っている。フィーとマリィを殺した奴らと同じ空気を吸い、同じ飯を食べている。それがジンネマンに認識できるすべてであり、フラストたちにしても変わるところはない。姫様も、バナージも、わかっていないのだ。おれたちは軍人、それも海賊まがいのゲリラ屋だ。ろくな想像力がなければ、上等な理念に共鳴できる頭も持ち合わせちゃいない。
 他人に規定された世界、自分で感じ取る世界――どちらにせよ、自分に関係のある話ではない。フィーとマリィを殺された時から、おれの世界はとっくに死んでいる・・・・・・。
むむぅ・・・
ガエルさんといつぞやの約束の酒を交わしても、気持ちが静まるどころか逆効果。
そして、こっそりフラストたちガランシェールの部下に指示を出し始める・・・。

 これが現実――。パネルに反射する自分の顔を見据え、ジンネマンは虚ろな内心に嘯いた。虚空に浮かぶ瞳は星よりも暗く、宇宙に穿たれた二つの穴に見えた。
あああ・・・・・・



ここで場面が大きく変わり、ダカール。
読者の前に現れたのはー
 夏の暑さは嫌いではないが、このアフリカのそれは度を越している。袖を通す気にならない上着を肩に引っかけ、額に浮き出た汗を拭ったカイ・シデンは、官庁街のパスツール通りに出たところでしばし足を止めた。
軟弱者ことカイ・シデンktkr!
カイが向う先は・・・『ローナン・マーセナス上院議員の事務所』。
つまり会う相手はリディの親父だ!
・・・何のために・・・?

「ある政治家が、安全保障に関する極めて重大な内部告発をしようとしたとする。君がその政治家ならどうする?」
「大手マスコミの番記者を呼んで、合同会見をします。間違ってもトップ屋崩れのフリーを呼ぶような真似はしません」
 牽制するついでに、こちらの思惑を一刀両断する声音だった。ローナンはにやと口もとを歪め、「ところがその政治家は、マスコミを信用していない」と返した。
「午後三時に議場で採決があるから、君と話せるのはそれまでだ。以後、この話をどう扱うかは君に任せる。しかし願わくば、なるたけ早く、なるたけ多くの人の耳に伝わるようにしてもらいたい。真実を歪めずにそれができるのは、君しかいない」
つまり今回の「箱」騒動で、ビスト財団がやらかした諸々を書いてちょーだいよと、そんな話。
『元《ホワイトベース》のクルー』という肩書きで『業界の慣例を無視』できる(している)故に白羽の矢が立った訳です。
いやージャーナリスト的には美味しい仕事だよねぇ。わーいばんz

「君の身柄は我々が全力を挙げて守る。無論、財団はあらゆる手を使って妨害してくるだろうが――」
「あなたが得るものは?」
 すっと立てたひとさし指で先の言葉を遮り、カイは続けた。「連邦政府を覆す力を秘めていると言われる『ラプラスの箱』。その流出を阻止したいという点においては、財団と連邦の利害は一致しているはずです。軍の指揮系統への不当介入は問題ですが、『箱』が確保されるまでやらせておいてもいいのでは?」
ツッコミどころは見逃さない。
肩書きだけでジャーナリストやってる訳じゃないんだなぁ、カイは。

「それでうまくいくものならな。結果は見ての通りだ。財団の干渉を排除して、軍と政府が結束して事に当たれる態勢を整える必要がある」
 カイは鼻息ひとつを返事にし、椅子の背もたれに寄りかかった。納得できない、とその顔が言っていた。ジャーナリストの鼻をひくつかせてにじり寄る一方、政治に利用されない安全距離を測ってもいる顔――この男は思った以上にきれる。厄介と感じる半面、久々に知性を刺激された喜びもあり、ローナンは椅子の肘掛けに置いた指をとんとんと躍らせた。
やり手議員のローナンが『厄介』『知性を刺激された』と評するほどか。
カイの評価がガンガン上がりよるでぇ・・・!

カイのツッコミに、「財団を潰して『箱』は連邦が管理する」のが「我々(与党と軍)の総意である」と述べるローナンだが・・・
「宇宙軍再編計画のどさくさに、対テロ戦争には不要な装備拡充を進めている方々・・・・・・ですか?」
まさに『辛辣』。
ローナン「壁になって展開する大部隊は国家の威信の担保」(キリッ)
さぁカイの次なるツッコミは!?

「つまり、連邦の威信を担保する壁で地球の周りを取り囲む。対話も譲歩もなく"従え"と書いてある高い壁で」
まさに『辛辣』。(2回目)
結局「否定されるべきもの」は辛辣な言い方をされても反論できないんだネ。

カイはローナンの経歴もしっかり調査済み。
かつての『信念』を失くし、今や『保守勢力の中核』となったローナンに問うカイ。
「人は宇宙に目を向けるべきだと訴えていたあなたが、スペースノイドの独立運動を疫病のように恐れ、地球の周囲に高い壁を張り巡らせようとしている。なぜです?」
「・・・・・・人は、いつまでも若くはいられない。背負うものができればわかる、という答では不満かな?」
ローナンも議員になってしばらくしてから「箱の中身」を知ったということなのか・・・?

 ほとんど反射的に答えながら、これはもうだめだ、物別れだなと確信した身に重い疲労が舞い下り、ローナンは嘆息を漏らした。貴重な時間が徒労に終わった事に対する嘆息か、不意に突きつけられた人生の収支を眺めての嘆息か。自分でも判然としない混濁に浸る間に、「不満はありません」と応じたカイが足をほどき、メモ帳を閉じる気配が伝わった。
「わたしも大人のつもりですから。ですが、そういう大人の姿は見たくないという気分は、忘れたくないと思っています。」
「ビスト財団、それに『ラプラスの箱』。個人的には興味がありますが、ネガティブ・キャンペーンの広告塔ってのは性に合わない。他を当たってください」
あえて糾弾しようとは思わないけど、協力もしたくはない、か。


ローナンは最後の悪あがきに、ブライトさんの更迭の件を持ち出すも・・・
「ローナン議員。厚顔無恥になることが、大人をやってみせることだと思いたくないのです」
 低い怒声に、二度目の不意を突かれた胸がちくりと疼いた。「あなたもおわかりのはずだ」と重ねて、カイは背を向け直した。
「変節するのはいい。ただ、議員のような方であれば、堕落した姿は見せないでもらいたいのです。それが耐えられないからあなたのご子息は家を出て行ったのではありませんか?」
昔の仲間を人質にした脅迫には「キレて」見せたカイでした。
アツイ、アツイよ!カイ・シデンさん!
「社会の真実を知らせようってんだ・・・ジャーナリストはみんなアツイ奴さ・・・」

ま、リディの件については流石のカイでも知りようがない事情がある訳だけど。
ローナンもローナンで気の毒なんやで・・・。




全337ページのところ、今ここが129ページなんですけどー?
8000文字超えてるし、時間も8時半回ってるし・・・無理だネ!
分けよう分けようそうしよう。
バナージの「父子話」にカイとローナンの「大人ってなんだ論」が続いてもうしこうがげんk


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