東京都稲城市
米軍多摩レクリエーション施設
ボブルヘッズ対TNS
No214
第一試合
ボブズ17-6TNS
TN1|2|3|4|5|6|7|R
B 1|2|3|4|0|1|4|17
T 1|0|0|0|0|0|5|6
勝:KENDALL セーブ:Ciao
本塁打:ハルナ2、アントニオ
三塁打:ベンジャミン、エトンドー
二塁打:Tony、ベンジャミン、アントニオ
スターティングオーダー
01番・RF・辰徳
02番・2B・Tony
03番・SF・POCHI
04番・CF・ハルナ
05番・SS・ベンジャミン
06番・LF・アントニオ
07番・1B・エトンドー
08番・3B・ハッチ
09番・C・ISA
10番・P・KENDALL
綱島ボブルヘッズ、勝率5割へ、残り2試合でM(マジック)2。
目標達成のためには連勝しかない状況に、20人を超すそろいのユニフォームが一塁側のベンチを埋めた。
ボブズは初回、1死満塁の好機をつかみ、ベンジャミンの当たりは左前へ。三走・Tonyが先制のホームを踏み、三塁コーチ・EGOISTの二走・Pochiへの指示は、突入だった。際どいタイミングもわずかに及ばず本塁憤死。ベンチには罵声と悲鳴が交錯した。しかし、点の取り合いであるスローピッチで、序盤の積極策を「判断ミス」とは言えない。直後の同様のプレーで、走者を止めた一貫性のなさには、疑問符が付くかも知れないが・・・。
2回には、山口県・防府から遠路参加のISA、KENDALL、辰徳の3連打で再び満塁。ここでTonyの中前2点適時打が生まれたものの、続くPochiの三ゴロで本塁を衝いた辰徳が好返球で封殺されるなど、大量点には至らない。そんなじりじりしたムードを吹き払ったのは、やはり主砲・ハルナの一振りだった。
右中間に上がった打球はフェンスを超える。ベンジャミンが中越え三塁打、アントニオ、エトンドーも単打で続く。さらに辰徳の適時打でこの回3点。そして、「1、2、3と来て、次は4点か」というベンチの軽口が、現実のものとなった。
無死一塁でハルナが2打席連続となる2点本塁打を右越えに。1死後、アントニオが左翼フェンスを越す。エトンドーの打球も、右中間を深々と破る三塁打、ハッチも中犠飛で打点を稼いだ。5回に5点、とはいかなかったものの、上位が機能し3得点。終盤から動いた綱島理友監督の采配も的中し、6回にはMAKOTO、7回はFishが代打で安打を放つと、守備で途中出場のBUCHIも左前へ運ぶなど、1番から始まった最終回を、8番に入った救援・Ciaoの打順までつなぐ猛攻をみせた。そのCiaoも二塁への内野安打で打点1。結局ボブズ打線は29安打で17点を奪う。
投げてはKENDALLが5回1失点。Ciaoも得点こそ許したものの、2回をまとめてセーブを挙げる。さらに、守備陣も4併殺と後を固めた。Tony-ベンジャミンの二遊間がゴロを3つ軽快にさばき、強い投直を捕ったKENDALLが一塁へすばやく送球する。外野もしっかり落下点に入るなど、失策1で守りきった。なお、三塁・ハッチが守備機会ゼロだったことは、チームにとっても「安全第一」。攻守ともに光るプレーが目立ち、途中出場のしまたけ、MAKOTO、hamadaらがそれぞれに結果を出してスコアシートを彩った試合に、GENSHUも「スコアラー冥利に尽きる」と満足げだった。
No215
第二試合
ボブズ10-20TNS
TN1|2|3|4|5|6|7|R
T 0|1|9|4|0|4|2|20
B 0|1|0|0|0|4|5|10
敗:エトンドー
本塁打:アントニオ2
三塁打:Fish
スターティングオーダー
01番・3B・MAKOTO
02番・2B・Tony
03番・1B・POCHI
04番・CF・ハルナ
05番・SS・ベンジャミン
06番・LF・アントニオ
07番・P・エトンドー
08番・SF・辰徳
09番・RF・Fish
10番・C・パンチ
勝負は、下駄を履くまで分からない。まして、スローピッチでは――。
ずらり、強打者・好打者を10人並べたボブズ打線。綱島監督のオーダーを転記したGENSHUが「負ける気がしない」とまでつぶやいた、T.I.S.L参加以来最強と言っていい布陣のはずだった。
ところが、打撃は水物。先頭・MAKOTOが当たりは良かったものの、投手正面のライナーに倒れると、Tonyが左飛、Pochiが三ゴロで三者凡退。2回はハルナ、ベンジャミンがいずれも左飛。アントニオの本塁打とエトンドー、辰徳、Fishの3連打があったものの、パンチが左飛に終わって1点止まり。3~5回も散発の1安打ずつで無得点は続く。とにかく、痛烈な当たりが正面を衝くなど、この日のボブズには運が味方しなかった。
守備でもMAKOTO-ベンジャミンという鉄壁のはずの三遊間が失策を重ね、TNS側の打球は内野の後ろにポトリと落ち、外野手の間を抜けてゆく。「パワーのあるボルメッツのようだ」と首脳陣を嘆かせる展開で、先発・エトンドーは4回までに14点を奪われてしまう。2番手に予定していたNAVEも、「四球を出さない自信があるとは言い切れない」と、弱気の発言。綱島監督も登板指令に踏み切れない。6回からマウンドに上がったものの5安打・2犠打・5四球を被り6失点。TNS打線に対する火消したりえなかった。
なまじの「最強打線」ゆえ、「一発さえ出てくれれば」という思いもあって、代打策も取り難い。それでも6回には、Fishの中越え三塁打などで4点、7回にはアントニオの満塁本塁打などで5点を返す。Fishは、最終打席も内野安打を放ち、第一試合から通算して5打数5安打の固め打ちだった。NAVEの代打・torao、パンチの代打・EGOISTはいずれもしぶとく左前に運び、意地を見せた。しかし、最後はMAKOTOが三ゴロに倒れ、万事休す。勝率5割に届かせることはできなかった。
もっとも、この日出場機会のなかった選手たち。WaCkey、tama、ホエキチ、buntaらの面々が、ベンチで懸命に声援を送る姿勢は、誇っていい。ほかのどのチームよりも、リーグ戦に対する真摯さが勝っていたことは間違いない。リーグ戦の総括はまた、改めて行う機会もあるだろう。とりあえず、参加した選手たち、そして「玉砕戦」に向けてスタンバイしていた選手たちにも「お疲れさま」という言葉を贈りたい。
No216
ボブズ不戦勝-不戦敗ライジングサン
No217
ボブズ不戦勝-不戦敗ライジングサン
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一振りの柵越えで試合の流れを変えた主砲ハルナ選手
助っ人ANTONIO選手は豪快に3HRを放ちベンチでハイタッチ
2試合5打数5安打と活躍したfish選手の、躍動感あふれるバッティング