アヤメ科のヒオウギです。
本州から四国、九州に分布する多年草、山林の縁や草地で見られます。
葉は互生、先のとがった平たい剣状で長さは20センチから30センチ。
葉の付け根は袋状になり、茎と次の葉の付け根を包みます。
葉と葉が重なり扇形に広がることから「檜扇」とよばれます。
「檜扇」とは宮中で使われた、ヒノキの板を何枚も並べた扇子のことです。お雛様が持っていますね。
葉の間から花茎がのびます、高さは60センチから1メートル。
花茎の先が枝分かれして、枝先で3本から6本の花柄が分かれて花が順にさきます、朝開くと夕方にはしぼみます。
黄橙色に紅色の斑点がある花弁は6枚、平らに開きます。雄しべは3本、雌しべは1本です。
ヒオウギは魔よけの花とされ、京都の祇園祭では床の間や玄関に飾られるそうです。