なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

フユイチゴ

2022年12月31日 09時16分57秒 | 野草

バラ科のフユイチゴです。

 関東南部以西の本州から四国、九州に分布する常緑の小低木、林の縁や草地で見られます。

 長さは2メートルから5メートルほど、藪の中を横に這います、木に登ることはありません。

 茎や葉、顎には細かい毛があります。葉は互生、長い葉柄を持ち三角形に近い卵形です。

 葉の縁には鋸歯があり、先はあまりとがりません。

 秋になると葉脇から花柄をのばし数個の花がさきます。白色の花弁は5枚、雄しべ多数がつきます。

 今の時期は、紅色の果実がついています。果実は集合果で花床に多数の実がついています、木苺のなかまです。

 花は秋にさきますが、冬に紅色の実がついて目立つので「フユイチゴ」と名前が付いたそうです。別名は「寒苺(かんいちご)」。

 いつもごらんいただき、ありがとうございました。

 来年が平和な年でありますように。


モチノキ

2022年12月30日 09時09分54秒 | 樹木

モチノキ科のモチノキです。

 宮城県以南の本州から四国、九州に分布する常緑の高木です。

 房総では照葉樹林の中で見られます、冬の実がきれいなので庭にも植えられます。

 また、野鳥が実を食べて種子を広げるので色々なところに芽が出ます。

 樹高は10メートルから20メートルにものびます。

 葉は互生、葉柄を持ちます、少し細長い卵形で厚く革質で縁はなめらか、葉脈は不明確です。

 春に枝先の葉脇に多数の小さな花が集まって球形にさきます。

 薄い緑色の花弁は4枚大きく開き、雄しべ4本が立ち上がります。

 冬になり、紅色の果実が球形についています。

 木の皮から野鳥を捕らえる「トリモチ」を作るので「モチノキ」と名前が付いたそうです。

 14日の「クロガネモチ」との違いは、葉柄や枝先が黒くならないところです。

 


ノバラ

2022年12月29日 10時29分03秒 | 野草

バラ科のノイバラです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する落葉低木です。林の縁や草地で見られます。

 高さは2メートルほど、細い茎がのびて他の植物と絡まります。

 若い枝は緑色ですが、古くなると茶褐色になって樹木であることを示します。

 葉は、互生する奇数羽状複葉です。小葉は卵形で3対から4対つき、縁には鋸歯があります。

 葉の付け根付近の茎には「刺(トゲ)」があります、トゲはバラの特徴です。

 初夏、枝先に多数の花がさきます。白色の花弁は5枚大きく開きます、雄しべ多数。

 花が終わって冬になると紅色の果実になっています。

 果実の先端は、顎が残ったものです。

 トゲのある樹木を「イバラ」「茨の道」などとよんでいました、野にあるイバラなので「ノイバラ」の名前が付いたようです。

 房総の「おおにし」と呼ばれる季節風が吹いたので、葉が飛ばされて少なくなっています。

 左右には別の植物の葉もあります。

 


フウトウカズラ

2022年12月28日 15時45分08秒 | 野草

コショウ科のフウトウカズラです。

 関東地方南部から西の本州、四国、九州に分布する、つる性の常緑樹、海岸近くの林で見られます。

 細い茎がのびて枝分かれします、途中の節から気根を出して地殻の岩や木に登ります。

 長さは5メートルから10メートルにも達し、木の幹を覆う場合もあります。

 茎から互生して葉柄を出し葉がつきます、卵形で先がとがり縁はなめらかです。

 雌雄異株です、4月から6月にかけ、茎の途中の節から花柄をのばして花穂がたれます。

 雄花序は長さ3センチから10センチ、顎や花弁は無く雄しべが2個から3個の雄花が多数つきます。

 雌花序は3センチから5センチで少し短く球形の子房が多数つき、柱頭が3本から4本に割れます。

 今の時期は花が終わり果実が紅色になり熟してきています。

 「コショウ科」ですが風味はありません。

 葉や茎に薬効があるとされ、薬名「風藤」の採れる「薬の蔓」から「風藤蔓」とよばれるそうです。

 


お台所の必需品

2022年12月27日 18時06分50秒 | 日記

お台所の必需品です。

 皆様の御家庭でも、花バサミや剪定バサミをお使いかと思います。

 私の剪定バサミは20年ほど使っていました。

 先月、近所の垣根の刈り込みを頼まれて作業中に刈り込みバサミを傷めてしまいました。

 刈り込みバサミを研ぎなおしで修理中、剪定バサミもしばらく手入れしていないと思い、ついでに研いで見ました。外観に磨耗はありません。

 砥石は使う前に水に漬けてから使い、終わると修正してから収納します、1本研ぐのも2本研ぐのもあまりかわりません。

 ハサミは岡恒の200ミリです。こんなになるとは思わなかったので写真はありません。

 ネジを抜き、「切り刃」を1000番の砥石で軽く研ぐと「中心」しか当たりません。

 砥石は前回使ったときに、1200番と摺り合せているので平らなはずです。

 ハサミの構造は、両方の刃先が縁で当たるので中心線のところは「スキ」といって凹んでいると思っていました。

 ところが反対に中心が凸なのです、気を取り直して数回擦ると砥石に当たる場所が増えてきました。

 砥石の擦り傷は直ぐに刃先まで来たので、凸はいくらでもなかったようです。

 研ぎながらよく考えてみると、20年使ったので刃先側が大きく磨耗したようです。

 砥石を常に平面にしておいたので、わずかな磨耗が発見できたと思います。

 その後、表側と受け刃を研ぎました、切刃の表側は「ハマグリ」という方もいらっしゃいますが、2段に角度が付いている「2段刃」ですのでお間違いなく。

 受け刃にもスキは無く、刃付近が磨耗して中心は凸でした、これも簡単に修正できました。

 軸周りにグリスを塗って組み立てると、わずかな修正でも切れ味が向上しています。

 「剪定バサミ」には裏刃のスキは要りません、スキの無いほうが樹脂が溜まらないので使いやすく、長く切れます。刃物作る職人は剪定なんてしたことが無いようですね。

 実は、最初に書いた近所の垣根の剪定で壊した刈り込みバサミは、「ベニカナメモチ」の硬い樹脂によって刃の中心の合わせが広がり、刃先側で刃と刃が噛み合って割れてしまったものです。

 いつもはハサミの使用後は裏刃の樹脂を掃除しますが、裏刃も磨耗するので修正が必要と勉強しました。

 ネジの部分も動くところなので潤滑が必要です、分解したのでグリスですが、いつもは油を注しています。

 YouTubeでは、全て「裏刃は研ぐな」「ネジは触るな」です。

 そんなことの整備、調整もできない人が「YouTube」なんか出さないでほしいですね。

 皆様の御参考になれば幸いです。